小京都に哀愁の音色 城端むぎや祭開幕

善徳寺の舞台でりりしい表情で笠踊りを披露する西上町

 南砺市の秋を彩る第69回城端むぎや祭が14日、同市城端地域中心部で開幕し、「越中の小京都」と呼ばれるまちが哀愁を帯びた音色に包まれた。秋晴れの下、大勢の観光客が心に染み入る五箇山民謡の素朴な調べを楽しんだ。15日まで。

 城端別院善徳寺で開かれたむぎや踊り競演会では、各町内や団体ごとに「麦屋節」「古代神(こだいじん)」などを披露。紋付きはかまの男性はきびきびと、着物姿の女性はしなやかに舞った。競演会は城端伝統芸能会館じょうはな座でも開かれた。

 中心部の4カ所に「街並み踊り」の会場が設けられ、街角でも演舞が繰り広げられた。夜には踊り手と観光客が一緒になって輪踊りを満喫した。

 15日は午後2時から街並み踊り、競演会が始まり、同8時半からの総踊りで締めくくる。屋外の催しは雨天中止となる場合がある。城端むぎや祭は同祭協賛会主催、北日本新聞社共催。

城端むぎや祭が始まり、小京都の風情漂う街中で五箇山民謡を披露する踊り手=南砺市城端
力強く笠踊りを披露する西新田町の踊り手
華やかに踊る、じゃんとこいむぎやの出演者
じゃんとこいむぎやのオープニングを飾った城端小学校4年生でつくる「じゃんとこジュニア2019」=南砺市城端
色鮮やかな衣装をまとい舞う出演者
大勢の人が訪れた城端むぎや祭=南砺市城端

© 株式会社北日本新聞社