BC栃木、地区PO初戦快勝で東地区Vに王手 寺内監督「力以上のものが出た」

BC栃木・寺内崇幸監督【写真:細野能功】

第2戦はエースの若松が先発「3試合を考えて、2戦目を若松にした」

 BCリーグの地区プレーオフ(PO)は14日、東地区後期優勝の栃木と前期優勝の群馬が前橋市民球場で対戦。リーグ参戦3年目で初優勝した栃木が内山翔の場外ソロ、ルーカスの2ラン、野崎のソロと本塁打3発が飛び出して4-2で群馬を破り、東地区優勝に王手をかけた。

 3試合制で争われ、2勝したチームがリーグ優勝決定戦に駒を進める地区プレーオフ。栃木がリーグトップ73本塁打を放った群馬のお株を奪った。

 6回先頭の1番・内山翔が群馬の15勝左腕・青柳から左翼場外へ先制のソロアーチを放つと、遊失で出塁した西岡を置いて4番・ルーカスが「バットにボールを強く当てるだけ。チャンスに集中した」と右翼へ2ラン。投げては先発・斎藤が「真っすぐが良く、パーム、スライダー、カーブと、どの変化球でもストライクがとれた。群馬に無失点は初めて」と5回までチーム打率3割超の群馬打線を1安打に抑え、6回2死満塁のピンチも井野口を落ちるボール球で空振り三振。6回94球3安打無失点に封じた。

「斎藤の頑張りがホームランを生んだ。先発は、みんなと話し合って決めた。(短期決戦で)勝ち切れるピッチャー」と寺内監督。7回は橋詰、8回は金本が無失点リレーでつなぐと、9回は防御率0.00のジョンが2失点も最後は2死二、三塁でリーグトップ25本塁打のポロを中飛に抑えた。

 15日は本拠地・小山での試合。13勝とチームトップのエース若松に地区Vを託す。寺内監督は「3試合を考えて、2戦目を若松にした。ホームランは何とか勝とうというアドレナリンが出た結果。自分たちの力以上のものが出た」とナインの頑張りを讃えていた。

 なお、西地区は前後期優勝の信濃が14日に2位の石川と対戦し、1勝のアドバンテージがある中で9-1で勝って西地区優勝を決めた。(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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