“ハリケーン”平野美宇、再び旋風巻き起こせるか<アジア卓球選手権・個人戦見どころ>

写真:2017年アジア選手権優勝の平野美宇(日本生命)/撮影:新華社/アフロ

<ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2019年9月15日~22日>

15日からアジア卓球選手権が開幕する。開催地はインドネシア・ジョクジャカルタ。2年に一度の同大会は、個人戦と団体戦ともにアジア最強の座が争われる。

今回はアジア選手権、個人戦の見どころを紹介する。

男子シングルス見どころ

写真:ブルガリアオープンの張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld

日本からは張本智和(木下グループ)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)、吉村和弘(東京アート)、宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)、神巧也(T.T彩たま)の5選手が男子シングルスにエントリーした。

上位進出が最も期待されるのは、やはり張本か。世界ランキングは日本選手トップの5位につける16歳は、8月のブルガリアOPで今年のツアー初優勝を果たした。中国はじめ、アジアの実力者たちの前に、張本の雄叫びが響き渡るか注目だ。

女子シングルス見どころ

写真:2017年アジア選手権の平野美宇(日本生命)/提供:ittfworld

日本女子は石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、佐藤瞳(ミキハウス)、芝田沙季(ミキハウス)、加藤美優(日本ペイントホールディングス)の5選手が女子シングルスに参戦する。

特に注目は前回2017年大会で中国選手を連破して優勝を果たし、“ハリケーンヒラノ”として世界を驚かせた平野美宇。今回もその再現を果たし、ふたたび“ヒラノ旋風”を巻き起こせるか。

また、世界ランク上位の石川と平野の2人は激しさを増す五輪代表レースの真っ只中。このアジア選手権で結果を残し、レースで優位に立つのは2人のうちどちらか。または他の3選手が追い上げをみせるか、五輪代表争いという視点でも注目が集まる。

ダブルス見どころ

写真:ブルガリアオープンの吉村和弘(写真手前)・宇田幸矢(写真奥)/提供:ittfworld

男子ダブルスは宇田幸矢/吉村和弘と吉村真晴/戸上隼輔(野田学園高)の2ペアが出場。宇田/吉村和は8月のブルガリアOPで2位に入った実績をもつ。吉村真/戸上は高校の先輩後輩であり、ダブルスで数々の実績をもつ吉村が後輩を引っ張り、上位進出を狙う。

写真:香港オープンの平野美宇(写真左)・石川佳純(写真右)/提供:ittfworld

女子ダブルスは平野美宇/石川佳純と芝田沙季/佐藤瞳が出場。日本のトップを走り続ける2人が組んだ平野/石川と、同級生かつ同じチーム(ミキハウス)で、コンビネーション抜群の芝田/佐藤。ともに上位進出が十分に期待できる。

混合ダブルスには宇田幸矢/加藤美優と戸上隼輔/芝田沙季が出場する。特に戸上は団体、シングルスには出場せず、ダブルスのみの出場となる。それだけに、結果を残したいところだ。

文:ラリーズ編集部

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