「めざせ! 未来のノーベル化学賞」長崎大で化学まつり

果物で鳴るオルゴールの音色に笑顔を浮かべる参加者=長崎大

 楽しみながら化学に触れてもらおうと、長崎市文教町の長崎大工学部で14日、化学まつりがあった。訪れた多くの親子連れが、さまざまな実験を楽しんだ。
 「めざせ! 未来のノーベル化学賞」をテーマに、大学や高校などの研究者でつくる県理科・化学教育懇談会が毎年開催。13種類の実験を用意し、大学生や高校生らが指導に当たった。子どもらは、ペットボトルを使った爆発型ロケットを飛ばしたり、昆布の成分からビーズや糸を作ったりした。
 オレンジやリンゴなどの果物に電極を刺してオルゴールを鳴らす実験では、身近な電化製品でよく使う電池の仕組みを学んだ。長崎大付属小1年の小松鈴さん(6)は「果物でオルゴールが鳴ってびっくり」。理科が好きという同校3年の兄、優斗君(8)も「いろんな果物で音が違って、ナシの音がきれいだった。家でもやってみたい」と意欲満々だった。

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