6000人が皿踊り披露 のんのこ諫早まつり開幕

のんのこ街踊りで「新のんのこ」を披露する参加者=諫早市、アエル中央商店街

 長崎県諫早市の秋を彩る第22回のんのこ諫早まつり(同まつり振興会主催)が14日、東小路町の中央交流広場をメイン会場に開幕した。郷土芸能のんのこ皿踊りをしながら約6千人が練り歩く街踊りが始まると、両手にそれぞれ持った小皿2枚をカチカチと打ち鳴らす音と威勢のいい掛け声が中心部アーケード一帯に響いた。
 のんのこ節は、江戸時代が起源とされる。街踊りでは、そろいのシャツや法被を着た学校や企業などの団体の踊り手が、アエル中央商店街に列をなした。「まつりのんのこ」「新のんのこ」「道行き」の3種類ののんのこ節に合わせて笑顔で皿踊りを披露。カメラやスマートフォンを構えた見物客から大きな拍手と声援が送られた。
 15日までの期間中、県立諫早商業高のバトン部と長崎ウエスレヤン大の学生らの有志が「突撃!のんのこ隊」を結成。観光客向けに市内の名所を、会場に来られない人向けに福祉施設などを計約50カ所訪ね、まちを祭りムードに染める。
 14日は徳島県から招いた「新のんき連」が阿波おどりを披露。15日は、浮立や大正寺おけさなどを繰り広げる「ふるさと芸能の祭典」(午後0時45分から)などがある。

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