『映画検定』特別コンテンツ配信! 映画評論家・松崎健夫氏インタビュー/YouTube企画始動!

1919年に創刊した「キネマ旬報」は、 今年創刊 100 年を迎えた。 それを機に、 一時休止していた『映画検定』を大きくリニューアル、 ヴァージョンアップして 開催。 9 月 から4級試験 を実施中。 このたび『映画検定』のヒントや受験対策となるコンテンツを特別配信をしている。受験を検討中、 試験勉強中の方々はもちろん、 映画ファンにも魅力たっぷりの内容になっている。オフィシャルサイトはこちらから。

特別コンテンツ内容

【1.特別インタビュー】

松崎健夫氏が映画検定の魅力を語る

今回、 本検定の総合プロデューサーに就任したのは、 「映画検定」1級合格をきっかけに、 映画評論家への道を切り開いた松崎健夫氏。 これまでの検定からバージョンアップした部分、 映画検定の魅力、 受験者へのメッセージを伺った。

【2.YouTube企画 「受験対策講座」を開講】

東大卒の人気YouTuber〈もっちゃん〉が映画検定に初挑戦 。YouTuber もっちゃんが映画検定に挑戦し、 合格までの過程を自身のYouTubeチャンネル内で配信。 さらに、 試験対策編では松崎健夫氏が登場し「アカデミー賞」「俳優」「映画の歴史」の3テーマから映画を学ぶ受験対策講座を開講。 映画検定の試験対策とともに、 映画を学びながら、 さらに映画が面白くなる内容となっている。

特別インタビュー 松崎健夫(『映画検定』総合プロデューサー/映画評論家)

「映画ファンから映画評論家になれたきっかけは映画検定」

─「映画検定」総合プロデューサーに就任されたご感想をお聞かせください。

松崎:光栄です! 僕は元々、 「映画検定」を受ける側だったので、 まさか開催する側で参加できるとは思ってもいなかったですし、 実は、 「映画検定」を受けたときは、 まったく映画の仕事はしていない状態だったんですね。 それが、 「映画検定」を受けたことがきっかけになって、 何と最終的に映画評論家という仕事にたどりついた─。 あのとき「映画検定」を受けていなかったら今の自分はない と思いますし、 もし受けていなかったら? なんて思うと、 怖くて夜も眠れないです(笑)。 僕にとって映画検定はそんな存在なので、 今回の機会には本当に感謝していますし、 光栄に思っています。

─「映画検定」の問題について詳しくお聞かせください。

松崎:まず、 「クイズではない!」ということですね。 「映画検定」は受けるだけで知識が広がり、 映画をより楽しむことができるようになる、 というのが非常に大事な部分になります。 例えば4択問題があったとして、 その選択肢が何故その4択なのか? ということに対して選択肢そのものにも意味を持たせるようにしていきます。 そして解答した上で解説を読むとその意味が分かる、 そういったかたちにしていきたいと思っています。 ですので、 問題を解いて解説を読むと、 その作品自体のバックグラウンドだけでなく、 その作品の周辺のことも分かってきます。 ひとつの情報を点で見ていたものが、 線や面で見ていくことによって、 映画に対する考え方だけでなく映画を観るということに関しても広がりができる。 つまり、 自分が知っていることを確認する作業もできるし、 知らないことを知る場にもなる。 そこも意識していきたい点のひとつです。

─今回、 初めて受験される方も多いと思いますが、 メッセージをお願いします。

松崎:前段でちょっと難しいことを言ってしまったかもしれませんが(笑)、 最初はやはり自分がどれぐらい映画に詳しいんだろうということの指標になるといいんじゃないかと思っています。 例えば今、 レビューサイトなども多くあって、 我々のようなプロが書いているものと、 一般の映画ファンとして書いているものの境がほぼないと言われたりしています。 ただそれがどのくらいの指標で書いているのか、 映画の知識がどのくらいあってのものなのか、 ということが分からないので、 映画検定の級を持っていることが分かれば、 自身の書いたレビューの格付けにもなると思います。 他にも、 合格者特典として、 映画祭の審査員になれたり、 映画館のスクリーンで合格者の名前が上映されたり、 映画雑誌「キネマ旬報」に合格者名が掲載されたりと、 プレミアムな特典が盛り沢山。 特に今回は、 3級、 4級の受験ハードルを下げていますので、 とにかく多くの人にエントリーしてもらいたい。 きっと受ければ受けるほど、 上位の級を目指したくなるはずなので、 そうしていくことで、 どんどん映画の知識もついて、 映画史の流れも分かってきて、 さらには、 映画理論、 映画産業、 映画制作の技術など、 貪欲に学んでいってもらって、 1級合格という高いハードルを越えて、 自分と同じように映画業界に入ってこられる人がいるといいなと思っています。

制作:キネマ旬報社

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