友との絆に感謝 パーキンソン病の後谷さん水彩画展 元同僚が協力

作品を見ながら後谷さん(中央)と談笑する宮林さん(左)と貫山さん

 射水市庄川本町(新湊)の水彩画家、後谷(ごうたに)美樹男さん(68)と同市本町(同)の書家、宮林不倒さん(61)=県独立書人団代表=による作品展が15日、同市高周波文化ホール(新湊中央文化会館)で始まった。2人は会社員時代の同僚。パーキンソン病を患う後谷さんは「作品展を開けたのは友との絆のおかげ」と感謝している。16日まで。

 後谷さんは約20年前に発病し、リハビリを兼ねて水彩画に取り組んだ。草花を緻密に描いた植物画を独学で習得。植物画以外にも作品の幅を広げ、昨年の市展では「プレゼンス(存在する)」がデザイン部門の大賞を受けた。

 以前よりも思うように描けなくなったと感じていた後谷さんは、集大成となる作品展を計画。相談を受けた宮林さんは快く協力した。作品展には後谷さんが新作6点を含む24点、宮林さんは新作10点を含む13点を展示。会社の元同僚、貫山寛さん(61)=砺波市石丸=も趣味のコンピューターグラフィック作品を出品した。後谷さんは「友達は本当にありがたい。力の限り創作を続けたい」と話している。北日本新聞社後援。

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