エンゼルス・トラウト 右足の手術で今季終了へ

エンゼルスが誇るスーパースター、マイク・トラウトの2019年シーズンが終わりを迎えた。日本時間9月16日、エンゼルスはトラウトが右足の手術を受ける予定であることを発表。オールスター・ゲーム選出8度、MVP受賞2度の実績を誇るトラウトは、右足の不調により日本時間9月7日からスタメンを外れていたが、シーズン終了を待たずに手術を受けることを決断した。

当初、トラウトは日本時間9月14日のレイズ戦で戦列復帰を果たす予定だったが、実現せず。翌15日には、同16日のレイズ戦で復帰する予定であることを明らかにしていたが、試合開始前に右足の状態を確認した結果、戦列に復帰するのではなく、手術を受けてシーズンを終えることが決定した。

トラウトは「数週間前にMRI検査を受けたとき、シーズンが終わったあとに手術が必要かもしれないということは認識していた。でも、思ったよりも状態が悪かったんだ」とコメント。「いろんなことを試してみたし、トレーニング・スタッフも精一杯動いてくれた。僕の右足の状態が良くなるように最善を尽くしてくれたんだ。良くなったときもあったけど、歩くのさえ困難なときもあった。残念だよ」と、トレーニング・スタッフへの感謝と戦列復帰できなかったことへの無念さを口にした。

今季のトラウトは、134試合に出場して打率.291、45本塁打(自己最多)、104打点、110得点、OPS1.083の好成績をマーク。現時点では本塁打のほか、四球(110)、出塁率(.438)、長打率(.645)の各部門でリーグ1位の数字を残している。シーズンを通してア・リーグのMVPレースの先頭を走ってきたトラウトだが、このタイミングでの戦線離脱とシーズン終了は、MVPレースに少なからず影響を与えることになるだろう。アレックス・ブレグマン(アストロズ)らライバルが着実に数字を積み重ねているからだ。

エンゼルスでは、大谷翔平に続いてトラウトもレギュラーシーズン閉幕を待たずして2019年シーズンの戦いを終えることになった。すでにポストシーズン進出の可能性も消滅しており、残り12試合はスター選手を欠くなかでの消化試合という、やや寂しい戦いとなりそうだ。

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