ブラインドサッカー教室 ドリブルやシュートに挑戦 壱岐・筒城ふれあい体育館

アイマスクをした状態で拍手が聞こえる方向にドリブルをする子どもたち=壱岐市、筒城ふれあい体育館

 音が鳴るボールを使ったブラインドサッカーを通じて、視覚障害者への理解やコミュニケーション方法を学ぶ体験教室が15日、壱岐市石田町の筒城ふれあい体育館であり、子どもたち約50人が参加した。壱岐サッカー協会主催。
 同市芦辺町出身で、ブラインドサッカーナショナルトレセンメンバーの山川聖立(せいりゅう)さん(23)を特別ゲストとして招待。山川さんは幼いころから視野が狭く、高校1年生の時に網膜色素変性症と診断された。現在通う筑波技術大(茨城県つくば市)に入学後、ブラインドサッカーを始めた。
 会場ではブラインドサッカー女子日本代表コーチの藤井潤さん(38)が指導し、山川さんも参加。子どもたちはアイマスクを着けてじゃんけんや階段の上り下りをし、視覚障害者とコミュニケーションを図る工夫や気遣いについて学んだ。後半は音が鳴るボールを使用。ドリブル、パス、シュートに四苦八苦した子どもたちは、山川さんのドリブルに驚きの声を上げていた。
 山川さんは「目が見えなくてもスポーツができる。できないことは無いと思って、何にでも挑戦してほしい」とエールを送った。

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