元阪神林威助氏、アジアWリーグ・台湾プロ野球選抜の監督就任「最強のコーチング成績」

元阪神の林威助氏が台湾プロ野球選抜の監督を務めることになった

台湾ウインター・リーグは11月23日に開幕

 2012年から始まった台湾で開催されているアジア・ウインターリーグ。今年の台湾プロ野球選抜の監督に元阪神の林威助氏が就任することが発表された。台湾の現地メディアが伝えている。

 2012年から始まった台湾でのウインターリーグは主に日本・韓国・台湾のプロ野球チームに所属する若手選手を中心に試合経験を積むことで飛躍のきっかけをつくる。以前はドミニカ共和国や米国・欧州選抜も参加しており、昨年からは日本の社会人選抜も参戦している。今年の同リーグの開催概要が発表され、日本からNPBイースタンとウエスタン選抜の2チームと社会人選抜、韓国プロ野球選抜、台湾プロ野球選抜、そして今年から台湾プロ野球に復帰し、川崎宗則氏が選手兼任コーチを務める味全ドラゴンズの計6チームが参加する。リーグ開催期間は11月23日から12月15日までを予定している。

 今回、台湾プロ野球選抜の監督を務めることになったのが元阪神の林威助氏だ。林氏は2002年、近畿大からドラフト7巡目で阪神に入団。シーズン中は度重なるケガに苦しんだが、長打力とガッツ溢れるプレーで多くのファンに愛された。日本での通算成績は454試合に出場して打率.264、31本塁打、125打点だった。阪神退団後は台湾プロ野球・中信兄弟で4年間プレーし、現在は同球団の2軍監督を務めている。

 台湾メディア「ETtoday運動雲」では「最強のコーチング成績」という見出しで林氏の監督就任を報道。同記事では今季の中信兄弟2軍の成績を紹介しており、68試合で47勝20敗1分(勝率.701)で2位と15ゲーム差の首位という驚異的な成績を記録していることを伝えている。

 昨年の台湾プロ野球選抜はNPBイースタン選抜、日本社会人選抜についで3位に入った。今年は昨年以上の成績を残すため、林氏に白羽の矢が立った。指導者になってからは練習量が多く、厳しい指導をすることから「鬼監督」と呼ばれている。これも若手選手が1軍で活躍してほしいという願いからだろう。今年のアジアウインターリーグでは林監督の采配にも注目だ。(豊川遼 / Ryo Toyokawa)

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