大磯駅前整備、区域を拡大 東側に広場、23日説明会実施

駅前整備計画の事業範囲に新たに加わる大磯町観光案内所や大磯署駅前交番。奥はJR大磯駅の駅舎=大磯町東小磯

 JR大磯駅前の歩道拡張などを進める駅周辺「安全安心・にぎわい創出計画」について、大磯町は13日、事業範囲を拡大し、駅東側に新たに広場などの整備を検討していることを明らかにした。

 新たに計画に加わるのは駅東側の旧駐輪場跡地や町観光案内所を含む一角で約700平方メートル。同町議会本会議で中崎久雄町長が「事業の検討範囲に加えることに対して土地所有者の了解を得られた」と説明した。

 これまで町は総事業費を4億4千万円と見込んでいたが、中崎町長は「白紙に戻す。国の補助金を活用していく」とさらなる事業費拡大の可能性を示唆した。

 学識経験者らによる検討会議が昨年3月にまとめた計画案では旧駐輪場跡地について、オープンスペースや1~3階建ての飲食・物販施設の建設を提案していた。町は旧駐輪場跡地などを含めて本年度中に計画策定を目指すが、今後の事業スケジュールについては未定としている。

 また、町は23日、町内2カ所で町民への説明会を行う。午前10時から町立国府小学校(同町月京)、午後2時から町立大磯小学校(同町東小磯)で各回2時間ほど。

 整備計画では歩行者の安全確保のため歩道を拡張する一方で、車道やロータリーが縮小。車での送迎が不便になることから反対の声が上がっている。

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