「FAIRY TAIL」ゲーム化にあたってのこだわりが開発陣と大原さやかさんによって語られた、スペシャルステージ【TGS2019】

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千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。コーエーテクモゲームスブースで9月15日に行われた、PS4/Switch/PCにて2020年発売予定の「FAIRY TAIL」スペシャルステージの模様をレポートする。

ステージには鯉沼久史ゼネラルプロデューサー、菊地啓介プロデューサー、ゲストのエルザ役の声優・大原さやかさんが登壇した。

「FAIRY TAIL」は、真島ヒロさんによる漫画で、コミックは2017年に完結、その巻数は全63巻にも及んだ大人気作品で、アニメは現在ファイナルシリーズが放映中。

このステージの1週間前に公開されたばかりのPVについて、大原さんは「実はFAIRY TAILでこうういう風にゲームをしっかり作っていただくのは初めてで、とても嬉しい」と喜びを語った。

鯉沼氏も、これまでにスマホゲームでのコラボレーションや頭身が低めないわゆる”ちみキャラ”での登場はあったものの、等身大で描かれる「FAIRY TAIL」のゲームは今作が世界初となることを強調した。

「FAIRY TAIL」は全世界で愛されている作品で、PVを公開してからというもの、世界各国から反響があるそうだ。菊地氏は、以前から「FAIRY TAIL」の魔法バトルはゲームとの親和性が高いと感じており、なんとかしてゲームにしたいと考えていたのだそう。

「FAIRY TAIL」の魅力について、大原さんは「語り切れない」と笑いながらも、キャラクターは個性的で魅力的、家族のような繋がりで結ばれているからこその仲間との絆の強さにとても感動する作品で、バトルも毎回アニメの収録時には声優が軒並み声を枯らしてしまうほど熱を込めて演じており、本当に多くのキャラクターも登場するがどのキャラクターも個性豊かであることも魅力のひとつと、オーディションから含めて10年くらい関わっている作品について熱く語った。

この「FAIRY TAIL」のゲームはもう1年ほど前から開発をしているが、そもそも話が最初にあったのはもう3年ほど前まで遡るそうだ。ちょうどその頃、コーエーテクモゲームスとしては「進撃の巨人」のゲームを作成していたこともあり、大作だからこそきちんと準備してどのようなジャンルにするべきかを考えたりするために少し時間がかかってしまった、と鯉沼氏。その上で、「FAIRY TAIL」の世界観を活かすには、アクションよりもRPGというジャンルのほうが相応しいだろう、そして世界観やジャンルを考えた結果、コーエーテクモゲームスが持つブランドのひとつ、ガストで作ることが最適だろうと考えたそうだ。

なお、真島先生もゲームが好きなことで有名で、真島先生の熱意も非常に高く、コーエーテクモゲームスとしてはその熱意に応えないわけにはいかない、とますます開発にも熱が篭っているようだ。

そして今回のゲーム化について、そのポイントを菊地氏と鯉沼氏が語った。

熱いストーリーを体験

章仕立てで展開するようになっており、いったんギルドが廃れてしまい、ギルドを復興していくまでがゲームという世界に合うのではということで、そこがゲームの前半になるそうだ。

またストーリーはアニメの終わりまでは描くが、さすがに全てのエピソードをゲーム化するのは難しいため、どこを切り取るかはかなり検討を重ねたという。なにせ15年近くの歴史を持つ作品とあり、15年前からのファンもいれば最近ファンになったばかりの人もいて、そういった様々なファンに楽しんでもらえるようにするため、ストーリーはどこに焦点を当てるべきか悩んだそうだ。

ある程度主要キャラクターが揃っているほうがゲームとしては楽しいだろうということも考慮して、真島先生の協力もあり、物語の中盤あたりから終わりまでのエピソードに焦点を当てることにしたとのことだ。

その上で、ゲームオリジナルのキャラクター個別エピソードなども用意されているとのことなので、楽しみにしていてほしい。

人気魔導士たちが夢の共演

プレイアブルキャラクターとして、現在はウェンディ、ルーシィ、ナツ、グレイ、エルザの5名が発表されているが、パーティとして一緒に戦うのは10名以上になり、ほかのギルドからも登場したり、ゲームならではの夢の共演ができるようになっているとのこと。

なお、シルエットからすぐにバレてしまうキャラクターも数名見受けられるが、「登場するので期待していてください」とのことだ。

大原さんは、ぜひカグラとPTを組みたい、とゲームならではの要素に期待を寄せた。

仲間とともにギルドも成長

仲間も育ち、絆も育ち、家族も育ち、ギルドも育つ、という風に、育成要素は色々とあるようだ。

ギルドが冒険の拠点となっており、最初は殺風景なギルドからスタートする。ギルドの掲示板に様々な依頼が張られるので、それを受けて、各地で冒険をし、またギルドに戻ってきて…というのを繰り返していき、ギルドの施設を発展させ、魔水晶(ラクリマ)を拾ってくると強化が出来たりするという。

ただストーリーを謎るだけならば、コミックスやアニメを見れば良い、ということになるので、”ゲームでならでは”の要素にこだわったという、鯉沼氏。

実際、今作を作るガストブランドは「アトリエ」シリーズで有名。そういったクリエイション要素に関しては、大の得意分野とするところということもあって、ゲームならではの「FAIRY TAIL」体験ができるようになっているという。

また、ギルドがあるマグノリアの街も再現。原作にある町を、まるっとひとつ再現しているそうだ。コミックやアニメで一部しか写っていないところも全て3Dで再現するという。原作で描かれなかったけれど、もっと見たかった…というような場所も再現しているので楽しみにしていてほしいとのことだ。

迫力の魔法バトル

ここでは、エルザ、ウェンディ、グレイ、ルーシィ、ナツのキャラクターごとの声もきちんと入っている実機でのバトル映像が公開された。

3Dで作るゲームならではの臨場感や立体感、質感を表現ができれば、というこだわりの演出の数々だ。なお、ナツについては原作ではバスタオルだったが、ゲーム化するにあたって水着に変更している。

そして最後に追加されていたのは、マカロフのバトル映像。マカロフは仲間になるというよりはサポートキャラクターという立ち位置で、サポートキャラクターは他にも色々出てくるという。

バトルについては、原作のファンでもゲームをプレイしたことがない、というファンでも楽しめるように調整しているそうだ。インタラクティブ性がある新しい体験こそがゲーム化に重要だと思っており、開発陣営と話し合い、作り直しもして、時間はかかったけれど、かなりいいところまで仕上がってきたという、鯉沼氏。

なお、10月には公式WEBにて生放送が決定しており、そこでさらなる新情報が公開されるという。放送の日時などは公式ツイッターなどで今後お知らせする予定とのことなので、気になる人はぜひチェックしておこう。

(C)真島ヒロ・講談社/フェアリーテイル製作委員会・テレビ東京(C)コーエーテクモゲームス