エヌタスTカード利用開始 スマートカード12月まで 長崎自動車

多くの客が訪れたエヌタスTカードの入会受付窓口=長崎市茂里町、みらい長崎ココウォーク

 長崎自動車(長崎市)は16日、地域ICカード「エヌタスTカード」を発売、利用を開始した。既存の「長崎スマートカード」が長崎バスで使えるのは12月27日まで。
 同社によると、電子マネーとして長崎バスとさいかい交通(西海市)の全路線バス、長崎市近郊のタクシーの約9割に当たる約1300台、約150の加盟店などで使える。バス利用は100円につき全国共通「Tポイント」が10ポイント(来年3月末まで)、タクシーと買い物利用なら200円につき1ポイントたまる。1ポイントは1円分。
 みらい長崎ココウォークの窓口には初日、キャンペーン期間中とあって客の列ができた。クレジット機能付きカードを申し込んだ女性(66)は、電子マネーの残高が設定額を下回ると自動入金される新機能オートチャージに着目。「残高不足を気にしたり、混み合うバス内でチャージしたりする面倒が省けて助かる」と話した。
 エヌタスTカードは、県営バスや路面電車など他の県内バス・鉄道では利用できない。他社局(島原鉄道を除く)は来年春ごろにICカード乗車券「nimoca(ニモカ)」を導入、同夏ごろにスマートカードの利用を終了する予定。

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