パンチも飛んだ!監督が選手を「公開説教」した4つのケース

15日に行われたポルティモネンセ対FCポルトの試合ではかなり珍しい場面があった。

前半に2ゴールを奪ったポルトであったが、選手交代を行った後にペースを失い、2-2と追いつかれてしまう。

最終的には終了間際にイバン・マルカーノがゴールを決めたことでなんとか勝利につなげることができた。

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しかし後半がヒヤヒヤものの試合になってしまったこともあってか、終了後にはあるトラブルが発生。

一度は中島翔哉の背中を抱えて迎えたポルトのセルジオ・コンセイソン監督であったが、その後歩き出していった中島を後方から激しく呼び止め、肩を引っ張って激しい言葉をぶつけたのだ。

ドレッシングルームや練習場で選手と監督が衝突することは珍しくないが、公式戦のスタジアムで公に見せることはあまりない。

今回は最近発生した「監督が選手を公開説教した」3つの場面を振り返ってみよう。

アデム・リャイッチvsデリオ・ロッシ

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事件が起こったのは2012年5月。フィオレンティーナとノヴァーラの試合でだ。

前半30分の時点で2点のリードを奪われてしまったフィオレンティーナの監督デリオ・ロッシは、早くも選手を交代させる。アデム・リャイッチに代えてルベン・オリベラを投入することを決めた。

しかしこれに納得行かないリャイッチは、監督に対して拍手をし、何らかの言葉をかけた。後にそれは「あなたは偉大な監督だ。素晴らしいよ」だったと明かしている。

これでブチギレてしまったデリオ・ロッシはリャイッチに飛びかかり、パンチを食らわせたのだ。

試合はこのあとフィオレンティーナが2点を取り返してドローに持ち込んでいるが、この騒動によってデリオ・ロッシ監督は解任されている。

ティエムエ・バカヨコvsジェンナーロ・ガットゥーゾ

2019年5月6日、ACミランはホームでボローニャと対戦。両チーム合わせて3名が退場となる荒れた試合の中、監督と選手が衝突した。

前半26分にルーカス・ビグリアが怪我をしたため、ガットゥーゾ監督はバカヨコにウォームアップを促した。

しかしその直後にバカヨコとガットゥーゾは口論に。互いに激しい言葉をぶつけ合い、両者の間に大きな亀裂を生みだした。

なお、バカヨコはこの試合の前の練習でガス欠のために遅刻しており、それもこの衝突のきっかけとなったと言われている。

ガットゥーゾ監督は「バカヨコがウォームアップを拒否した」、バカヨコは「ウォームアップに行ったらすぐに違う選手を準備され、侮辱的な言葉を浴びせられた」と証言。両者の主張は未だに食い違っている。

ケパ・アリサバラガとマウリツィオ・サッリ

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事件が起こったのは2018-19シーズンのカラバオ・カップ決勝戦。マンチェスター・シティとチェルシーの試合だった。

両チームともにゴールを奪うことができず、0-0のまま勝負はPK戦に委ねられることになった。

延長戦の終了間際にチェルシーのマウリツィオ・サッリ監督はGKの交代を準備し、ウィリー・カバジェロをスタンバイさせていた。

しかしながらゴールマウスを守っていたケパ・アリサバラガはピッチを離れようとせず、交代を拒否。それに対してマウリツィオ・サッリ監督が激昂する場面が話題となった。

サッリ監督はハムストリングに怪我を抱えていたケパの状態を考えて交代を準備したそうだが、ケパはプレー続行が可能だと主張したのである。

最終的にはサッリ監督のほうが状況を勘違いしていたと明かしているが、真実は定かではない。

レオン・クラークvsパオロ・ディ・カーニオ

事件は2011年の9月1日に発生した。試合はカーリングカップのスウィンドン・タウン対サウサンプトン戦だ。

ホームで1-3と破れたスウィンドン。選手たちは肩を落としてドレッシングルームに戻っていく。

しかし、10日前にスウィンドンへ加入したばかりのFWレオン・クラークがトンネルに入ることを拒否し、かつて「問題児」として名を馳せたパオロ・ディ・カーニオ監督と衝突する場面がTVに映し出されていた。

報道によれば、レオン・クラークが試合中にフィットネスコーチと意見の相違から衝突していたという。

つまりこれは、ディ・カーニオ監督はそれをなだめようとしたものの、レオン・クラークが反発した場面だった。さらにトンネルに入ったあたりで両者がもみ合いとなり、ヒートアップしている。

なお、レオン・クラークは結局この数日後にチェスターフィールドに貸し出されており、これ以降はスウィンドンでプレーしなかった。

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