拉致被害者家族「再会諦めない」 東京で「国民大集会」

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横田めぐみさんら拉致被害者の救出を訴えた早紀江さん=16日、東京都千代田区
拉致被害者の救出を呼び掛け、声を上げた国民大集会=16日、東京都千代田区

 北朝鮮による拉致問題の解決を訴える「国民大集会」が16日、東京都内で開かれた。拉致被害者5人の帰国につなげた小泉純一郎元首相の電撃的訪朝から17日で17年となるが、拉致問題は依然、日本政府の「最重要課題」として残っている。出席した安倍晋三首相は、日朝首脳会談への意欲をあらためて強調。被害者家族は「再会を絶対に諦めない」と決意を示した。

 拉致被害者家族会などが主催。新潟市で拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(83)、双子の弟拓也さん(51)、哲也さん(51)、佐渡市の拉致被害者、曽我ひとみさん(60)らが出席した。

 安倍氏は2002年当時、官房副長官として小泉訪朝に同行した。集会に先立つ被害者家族との面談で安倍氏は、故金正日総書記が拉致を認めるまで「日本政府も北朝鮮が拉致を実行したかどうか(家族の)皆さんと認識を一にしていなかった」と、反省もにじませた。

 集会では拉致問題の進展に向けて「私自身が条件を付けずに金正恩朝鮮労働党委員長と直接向き合い、冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果敢に取り組んでいく考えだ」と力説した。

 家族側は切実な思いを訴えた。早紀江さんは「こんなに長い年月帰ってこないと思っていなかった。主人も体調が思わしくない」と療養中の夫滋さん(86)の近況に触れつつ、「(めぐみさんと)一目でもいいから会いたい、抱きしめてあげたい。金正恩氏の心が動くように願っている」と胸の内を明かした。

 曽我さんは「元気で生きている母ちゃんに会いたい。私にもう一度親孝行をさせてほしい」と一緒に拉致された後、消息が分からない母ミヨシさん=同(46)=への思いを語った。

 集会には約千人が参加した。