総出力12万1600kW、国内最大の風力発電/つがる市3地区に38基、完工間近/10月にも試運転

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木造菰槌地区に設置された風車。来年4月の運転開始に向け、10月中にも本格的な試運転に入る=6日午後、つがる市

 再生可能エネルギー事業を展開するグリーンパワーインベストメント(東京)が、青森県つがる市内に建設している日本最大規模の風力発電施設「ウィンドファームつがる」が10月中にも工事を終え、本格的な試運転に入る。1基当たり3200キロワット出力の風車を計38基設置し、総出力は12万1600キロワット。16日現在、26基の風車の組み立て工事を終え、残る12基も10月下旬までに設置を完了する見通し。試運転を経て、2020年4月の営業運転開始を目指している。

 同社によると、総出力は、稼働中や建設中の風力発電施設で国内最大という。建設地は同市西部の屏風山地区広域農道(通称メロンロード)沿いの南北約12キロに及ぶ区域。北サイト(牛潟町、下牛潟町地区)に21基、中サイト(木造館岡地区)に5基、南サイト(同菰槌、出来島地区)に12基設ける。また、北津軽変電所(鶴田町)まで約33キロの地中送電線を自前で整備した。発電電力全量を東北電に売電する。総事業費は約500億円。

 17年10月に始まった基礎工事を18年度中に終え、今年4月から風車の設置作業に取り掛かっている。ブレード(羽根)などの部品はすべて中国の工場で製造。鯵ケ沢町の七里長浜港まで海上輸送し、各現場までは夜間にトレーラーに載せて運んでいる。

 風車の設置作業は4グループに分かれ、同時に四つの現場で行っている。各現場では、高さ約100メートルのタワーを組み立てた後、発電機などを備えた風車の心臓部といえるナセルをクレーンでつり上げ、タワー先端部に設置。その後、長さ約50メートルのブレード3枚を地上で接続した後、つり上げてナセルに取り付ける。現場の作業を管理する同社の成田雄貴施工管理員は「風が強いと作業ができないが、順調にいけば風車1基当たり約1週間で設置する」と話す。

 運転開始後に供給する電力は一般家庭約9万世帯分に相当し、年間約18万トンの二酸化炭素(CO2)削減効果が見込まれる。市によると、稼働20年間で約44億円の固定資産税が入ることになり、税収面での効果も期待できるという。

 同社の豊田兼司つがる事務所長は「38基すべての完了まであと少し。無事故で終われるよう施工業者とともに安全工事に努めたい。運転開始後はつがる市から環境に優しいクリーンなエネルギーを全国に届けたい」と話している。