アスベスト被害訴訟判決 がん診断日を起算と判断 神戸地裁

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アスベスト被害の遅延損害金の起算を、がん診断日か労災認定の日にするかが争われた訴訟の判決で、神戸地裁はがん診断日とする判断を示しました。

訴えを起こしていたのは鳥取県に住む遠藤利美さん(80)と川西市に住む80代の男性です。

訴えによりますと遠藤さんは尼崎市のクボタ旧神崎工場でアスベストを扱い、2012年に肺がんを発症、3年後に労災認定を受けました。

裁判では賠償金の利息となる遅延損害金を算定する際の起点となる日について、2人は肺がんと認定された日だと主張。 これに対し国は労災認定された日だとして争っていました。

17日の判決で神戸地裁の阿多麻子裁判長は、遅延損害金の起点は肺がんと診断された日とする判断を示し、国に対し、賠償金あわせておよそ2300万円と遅延損害金の支払いを命じました。

アスベスト被害の遅延損害金をめぐってはことし3月に福岡地裁小倉支部が肺がんの診断日から起算するとの判断を初めて示していて国が控訴しています。