日産 ノート e-POWERの2つのスペシャルモデル「AUTECH」と「NISMO」の魅力に迫る!【PR】

(左)日産 ノート e-POWER NISMO S (右)日産 ノートe-POWER AUTECH

プレミアム感の高いクラフトマンシップモデルか、モータースポーツ直系モデルか

日産 ノートは2012年に登場。以来、日産の国内ビジネスを支える重要な一台だが、2016年に日本向け仕様に電動化技術を用いた「e-POWER」の追加により人気が再燃。2018年上半期(1~6月)の新車登録ランキングで、日産車として48年ぶりにトップを獲得している。しかし、売れている=街で見かける事も多いわけで、他の人と違った「プラスα」を求める人も多いだろう。

そこで注目されるのが「AUTECH」と「NISMO」と言う2つのスペシャルモデルだ。ベース車に対して付加価値をプラスさせているのはもちろんだが、モータースポーツ直系で直接的にパフォーマンスをアピールする「NISMO」と、プレミアム感の高いクラフトマンシップを感じさせる「AUTECH」と、ユーザーニーズに合わせたキャラクター設定が行なわれている。ちなみにどちらのシリーズもオーテックジャパンが開発を担当している。

ノートe-POWER AUTECH
日産 ノート e-POWER NISMO S

オーテックジャパンは2016年に創立30周年を迎えた。これまで様々なコンプリートカーが世に出ているが、その中でも2000年に登場の「セフィーロ オーテック」を皮切りに「AXIS(アクシス)」、「モード・プレミア」では、プレミアム性を引き上げたキャラクターを特長にしていた。つまり、AUTECHはそのコンセプトを引き継ぎ、より明確にしたモデルと言っていいだろう。そこで今回はノートe-POWER AUTECHとノートe-POWER NISMOを中心に、プラスαをチェックしていきたいと思う。

「AUTECH」では、煌びやかだけどクール、そして嫌みのない高級感をプラス

ノートe-POWER AUTECH
ノートe-POWER AUTECH

ノートe-POWER AUTECHのエクステリアは、専用フロントグリル(ドット柄)とメタル調フィニッシュをプラスしたフロント/リアバンパー&ドアミラー、専用アルミホイール(切削光輝)の採用に加え、AUTECH専用カラー「オーロラフレアブルーパール」を設定した。実は自動車業界には「青は売れない」と言うジンクスがあるが、AUTECHでは発売以来5割を超える人気カラーとなっている。インテリアはブラックのモノトーン+ブルーアクセントの専用コーディネイトで、縫製パターンをレトロなイメージをプラスさせる縦基調に変更したシート表皮、センタークラスターサイドやPWスイッチなどのシルバーフィニッシャーなどを採用する。

内外装共に解りやすい変化ではなく、細部までこだわってデザインされたアイテムをバランスよくプラスすることで、煌びやかだけどクール、そして嫌みのない高級感をプラス。ノーマルとは明らかに違う世界観に仕上がっている。この辺りは、日産車の良し悪しを最もよく知っているオーテックジャパンならでは……と言う手腕と言えるだろう。

ノートe-POWER AUTECH
ノートe-POWER AUTECH
ノートe-POWER AUTECH

「NISMO」はエアロダイナミクスを採用しているのが最大の特長

日産 ノート e-POWER NISMO S
日産 ノート e-POWER NISMO S

一方、ノートe-POWER NISMOはエクステリアにレーシングカーのテクノロジーをフィードバック、ゼロリフトや前後バランスの適正化など空力操安の考えを盛り込んだエアロダイナミクスを採用しているのが最大の特長だ。

インテリアはブラックモノトーンとレッドのワンポイントと言うスポーツモデル定番のコーディネイトで、アルカンターラ&本革ステアリング、スポーツシート(オプションでレカロ製バケットシートも設定)、専用メーターなどが奢られる。

内外装共に変更部分は機能を形にした物が多いが、“直感的”なカッコ良さはNISMOを知らない人にもシッカリと伝わっているようで、男性のみならず女性ユーザーの指名買いも多いそうだ。

日産 ノート e-POWER NISMO S
日産 ノート e-POWER NISMO S
日産 ノート e-POWER NISMO S
ノートe-POWER AUTECH

「AUTECH」はマイルドと中辛、「NISMO」は中辛と辛口を用意

走りに関する部分はノートe-POWER AUTECHはノーマルに準じたスペックだが、上級のノートe-POWER AUTECHスポーツスペックは質量やバランスまで考えた効果的な部位に追加されたボディ補強(フロントクロスバー、フロント&リアメンバーステー、センタートンネルステー、テールクロスバー)、専用16インチアルミホイール(切削光輝)+195/55R16タイヤ(ヨコハマDNA S.Drive)、専用チューニングのサスペンション&電動パワーステアリングをプラス。

パワートレインは専用VCMでアクセル操作に対する加速レスポンスや回生ブレーキの減速度を際立たせ、スポーティなドライビングにも応える制御に変更されている。これだけの内容でノートe-POWER AUTECH+17万5000円(税抜)は正直バーゲンプライスだと思う。

ノートe-POWER AUTECH
日産 ノート e-POWER NISMO S

これらの変更点はe-POWER NISMOはデフォルトで採用されているが、実は仕様は一緒である。これは先に開発されたe-POWER NISMOでスポーツ性と快適性をバランスよく引き上げたグランドツーリングカーとしての乗り味を実現できたので、e-POWER AUTECHスポーツスペックでは「無理に仕様分けをせずに水平展開するのがベスト」と考えた結果だそうだ。

ただ、厳密に言うとクルマの動きと直進性/安定感に若干の差がある。恐らくNISMOに採用される空力アイテムとシートの差による違いだろう。ちなみにNISMOには、今回試乗したより高出力のパワートレイン(最高出力:ノーマル+25%増、最大トルク:ノーマル+26%増)を搭載するノートe-POWER NISMO Sが用意される。つまり、AUTECHはマイルド(=ノーマル)と中辛、NISMOは中辛と辛口が用意されているわけで、この辺りはブランドが何を目指しているのかがよく解る。

第3のスペシャルモデル「C-Gear」

(左)日産 ノートe-POWER AUTECH (右)日産 ノート e-POWER NISMO S

欲を言えば、AUTECHには“ならでは”な独自性がもう少しあると嬉しい。例えば、さらなる静粛性向上や専用シート(レカロのコンフォートシートなど)、プレミアムオーディオによる快適性アップなどができると、更にNISMOと性格分けができると思っている。

日産 ノート e-POWER C-Gear(シーギア) ツーリングパッケージ装着車

ただ、AUTECHには3色のシートカラー/4色のステアリングカラー/3種類のステッチを組み合わせるセミオーダーのインテリアコーディネイト「プレミアム・パーソナライゼーション・プログラム」と言う強みがある。ちなみにこのプログラムは非常に人気が高く、導入以来常にバックオーダーを抱えている状況だそうだ。

更に第3のスペシャルモデルとして、クロスオーバー風の装いをプラスしたノート e-POWERをベースにC-Gear(シーギア)も用意されているので、そちらも要チェックである。

NISMOとAUTECH、そしてC-Gearとどれを選ぶかは皆さんの嗜好に委ねるが、一つ言えるのは、長年ファクトリーカスタムを手掛けてきた「オーテックジャパン」が手掛けるこだわりのモデル……であると言う点だろう。身近なスペシャルモデルをぜひ味わってほしい!!

[筆者:山本 シンヤ/撮影:土屋 勇人]

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