北陸へさらに出店 H&Mジャパン社長 

ルーカス・セイファート社長

 北欧発のファストファッションブランド「H&M」の県内初の店舗を、イオンモール高岡(高岡市下伏間江)の増床棟にオープンしたH&M(ヘネス・アンド・マウリッツ)ジャパンのルーカス・セイファート社長が、北日本新聞のインタビューに応じ「北陸にはまだまだ出店の余地がある」と述べた。既に来月増床オープンするファボーレ(富山市婦中町下轡田)への出店を決めており、店舗数のさらなる拡大に意欲を示した。(西部本社・浜田泰輔)

 14日にオープンした「H&Mイオンモール高岡店」は国内96番目の店舗となる。他の店舗と異なり、レディース、メンズ、キッズの売り場がそれぞれ独立しているのが特徴で「さまざまな客層が商品を選びやすいように工夫した」と話す。

 店舗は「ユニクロ」「GU」といった競合する国内ブランドの売り場と隣接する。「消費者にとっては、幅広い選択肢がある良い環境。他ブランドとは常に競争しており、世界の流行を取り入れた商品を最良の価格で提供することでH&Mが支持されるようにしたい」と言う。

 初出店から間髪を入れず、来月にファボーレに県内2店舗目をオープンさせることについて「市場分析の結果、富山も高岡も十分な需要が見込めると判断した。東京や大阪には数百メートルを挟んで複数の店舗がある所もあり(過剰出店の)心配はない」とみる。

 国内ブランドに対する競争力を高めるため、全世界で同一だったサイズ展開を改め、日本人の体型に合った商品開発に力を入れている。「お客さんの声を聞きながら、地域に応じた商品を提供していきたい」と語った。

混雑するH&Mの店舗=14日、イオンモール高岡

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