文明社会と接触したことのない先住民「イゾラド」のドキュメンタリーがDVD化!

暴力的なまでに思考することを強要する番組である ―― 町田康

「ヤノマミ」のスタッフが、20年間追い続けた「イゾラド」のドキュメンタリーがDVD化。

2009年、 NHKで放送直後より多大な反響を巻き起こし、 劇場特別公開時には全て満員となり2010年にDVD化した問題作にして傑作ドキュメンタリー作品、 「ヤノマミ」。 今回は「ヤノマミ」のスタッフが、 20年間にもわたって追い続けた「イゾラド」のドキュメンタリー・シリーズが遂にDVD化することになった。

「イゾラド」とは“隔絶された人々”という意味のアマゾンの密林に住む先住民族のこと。 彼らを見つめることで、 人間とはなにか、 文明とは何かについて、 深く考えさせられる良質なドキュメンタリーをDISC1、 DISC2に分けて収録。

DISC1にはNHKにて2003年3月1日放送の「沢木耕太郎 アマゾン思索紀行イゾラド ~アマゾン・『隔絶された人々』~」を収録。 DISC2にはNHKにて2016年8月7日放送の「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」(NHKスペシャル大アマゾン最後の秘境 第4集)と、 2018年12月16日放送、 NHKBS4K放送版の「アウラ」を収録。

さらに、 特典映像として、 NHK取材班のイゾラドとの初接触時の記録映像が字幕付きノーカット版で収録される。 そして本日DVDの内容をいち早く確認できるダイジェスト映像をホームページにて公開。

(2003年3月1日放送/NHKBSハイビジョン120分)
ある日、 南米アマゾンの密林から二人の裸の男が現れた。 文明社会と接触したことのない先住民、 イゾラドだ。 部族名は不明、 しかも二人の話す言葉は誰にも分らない…。 イゾラドという不思議な語感に誘われ、 作家の沢木耕太郎がその最深部を紀行。 森を封鎖してイゾラドを保護する男、 1996年に出現した別のイゾラド部族の調査を経て、 政府から「アウラとアウレ」と名付けられた謎のイゾラドと、 ついに対面する…。
沢木耕太郎著「イルカと墜落」(文芸春秋)として書籍にもなっている。
【出演・文】沢木耕太郎、 【語り】役所広司

(2016年8月7日放送/NHK総合テレビ 49分)
アマゾン最奥部。 この森の奥には人間などは一人もいない……誰もがそう信じていた。 だがある日、 うわさや伝説に過ぎなかった「素っ裸な人間」が突如、 姿を現した。 裸の男たちは「イゾラド」と呼ばれる、 文明社会と一度も接触したことのない先住民だった。 周辺の村では、 弓矢で襲われ、 命の危険にさらされた者もいる。 取材班はイゾラドの出現が相次ぐ前線基地へと向かい、 ついにその姿をカメラでとらえた。
NHK取材班によるイゾラドとの初接触の貴重な映像を含み、 話題となった、 NHKスペシャル「大アマゾン最後の秘境」の中で放送された作品。 ディレクターの国分拓自身が執筆した書籍「ノモレ」(新潮社)にも関連する内容。
【語り】松田龍平

(2018年12月16日放送/NHKBS4K 85分)
アマゾン奥深くに住む未知の先住民「イゾラド」。 中でもアウラと名付けられた男は特別だった。 アウラは30年前、 アマゾンの深い森から忽然とあらわれた「素っ裸の二人の男」のひとりである。 ブラジル政府は二人をアウレとアウラと名付け保護した。 だが二人の言葉は未知の言葉で、 誰も理解できなかった。 ある言語学者が周りのものを一つ一つ指しながら30年かかけて800の単語の意味を探り当てた。 やがてアウレが死亡。 最後の一人となったアウラの調査を続ける中で、 彼が、 自分たちの部族に起きた「死」について語っていることが明らかになっていく……。 未知の部族の最後の一人アウラと、 ある言語学者の物語。 地上波放送版(49分)とは、 編集も視点も異なる、 BS4Kのみで放送されたヴァージョン。
【朗読】町田康
※上記の「アウラ」は、 NHK総合テレビで放送されたNHKスペシャル「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」とは別編集のNHKBS4K版です。 ただし、 画面は、 4Kではなく標準画質で収録されております。

【特典映像】NHK取材班・イゾラドとの初接触時の記録映像 ノーカット版(字幕付) 約20分
NHKスペシャルが記録してきたイゾラド 約8分
ディレクター:国分 拓 撮影:菅井禎亮

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