BSL4差し止め 仮処分の審理終了 長崎地裁

 長崎大が長崎市の坂本キャンパスに建設中の感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」について、反対派住民らが建設差し止めを求めた仮処分申し立ての第6回審尋が17日、長崎地裁(武田瑞佳裁判長)であり、審理を終えた。原告によると、結論は12月にも出る見通し。
 審尋は非公開。これまでに原告はBSL4施設で扱う病原体が漏れると、市民の生命や健康に危害を及ぼすと指摘。エボラウイルスなどの危険な病原体が施設外に漏れても住民が直接接触したり、ネズミなどの動物に感染したりしない場所に建設すべきだなどと主張している。
 原告によると、大学側は原告が主張する生命・身体に対する危険は抽象的で主観的なものにすぎないなどと主張しているという。

© 株式会社長崎新聞社