2019年3月21日に京都にオープンした「koé donuts(コエドーナツ)」が販売している、”エシカルドーナツ”が話題となっております。
koé donutsでは、男女問わず幅広い世代に親しまれているドーナツを通して、「エシカル」を広げる取り組みをしています。
こちらの記事では健康や環境、そして日本の伝統文化に着目した新しいドーナツの世界を展開する「koé donuts」についてご紹介します。
■健康や環境に配慮したエシカルなドーナツとは
2019年3月21日に京都の阪急河原町駅近くにオープンした「koé donuts」は、「オーガニック」「天然由来」「地産地消」をコンセプトにしたドーナツを提供しています。
健康面にも環境面にも配慮した素材を厳選、そこに日本らしさを加えたエシカルなドーナツとなっています。
「koé donuts」の最大の特徴は体験型のドーナツファクトリーで、石臼で粉を挽き、オリジナルのベルトコンベヤー式フライヤーでドーナツを揚げ、トッピングまでの全工程を見学することができます。
ドーナツというと高カロリーなイメージがありますが、「koé donuts」では健康志向の高まりに着目。低カロリーでオーガニック、そしてブランドコンセプトであるエシカルの観点から、地球環境に配慮し素材や製造にこだわった新しいドーナツの販売をスタートさせました。
■「koé donuts」こだわりの食材の内容をご紹介
▼自家製有機小麦全粒粉
店内の「power factory」にある石臼で、毎日丁寧に挽いた有機小麦全粒粉をすべてのドーナツに使用。食物繊維やミネラルをたっぷり含んだ、風味豊かな味わいを楽しめるようになっています。
▼有機グラニュー糖
自然の力だけで育てられたさとうきびを、化学的な精製工程を施さずに結晶化させて製造しています。天然のやさしい甘さが詰まったドーナツを味わえます。
▼京都美山産美山牛乳
豊かな自然の中で、愛情いっぱいに育てられた牛の生乳のみを使用しています。
牛乳本来の風味を損なわないよう、85℃15分の保持殺菌法を採用。手間のかかる製造方法ですが、ドーナツの味わいに深みが出せる牛乳に仕上がっています。
▼国産米油
揚げドーナツには、玄米の表皮と胚芽から絞った国産の米油を使用しています。ビタミン・ミネラル・食物繊維などが多く含まれ、遺伝子組み換えの心配もありません。栄養価が高く、自然の恵みを豊富に受けた天然由来の油となっています。
▼京都美山産平飼い卵「美卵」
京都・美山にある「koé donuts」専用の平飼い鶏舎で、鶏種や餌にまでこだわり抜いた卵を使用しています。美山の美味しい水や空気などの豊かな自然に囲まれ、ケージに閉じ込められないことでストレスの少ない環境で育った鶏の卵が使われています。
■「koé donuts」がこだわる誰からも愛されるドーナツ、癒される空間
・ナイフとフォークを使って食べるドーナツ!新感覚ドーナツラインナップ
メニューには思わず迷ってしまうほどの、多種類の美味しそうなドーナツが勢ぞろいです。
イートインメニューとテイクアウトメニューでは違いがあり、イートインメニューは下記のラインナップとなります。
「ドーナツメルトストロベリー」:いちごをたっぷり使ったショートケーキのようなドーナツ。新鮮ないちごと和三盆のやさしい甘みが溶け合うメニュー。
「ドーナツメルトクラシック」:和三盆を使ったクリームと一緒に食べるシンプルでクラシックな商品。
「ドーナツアップルパイ」:サクサクのドーナツパイ生地にアツアツのアップルフィリングと冷たいアイスが絶妙な組み合わせのドーナツ。
「テリヤキベーコンエッグ」:地産地消のベーコンエッグと自家製のテリヤキソースを使ったドーナツバーガー。
「京野菜チーズ」:旬の野菜を、牛乳の風味豊かなチーズと一緒にドーナツバンズでサンドした新食感メニュー。
・バラエティに富んだテイクアウトメニュー
上記はイートインメニューですが、テイクアウトも様々なラインナップ勢ぞろいです。
koé donuts:プレーン、和三盆糖、シナモンシュガー、ピンクストロベリーなど
イーストドーナツ:ほうじ茶、レモンメレンゲ、クレームブリュレなど
ヴィーガンドーナツ:抹茶、ドラゴンフルーツ、ローズヒップティーなど
フレンチクルーラー:赤紫蘇、みたらし、あんバター、モカクリームなど
オールドファッション:抹茶、カカオ、きな粉、金ごまなど
フィナンシェドーナツ:黒豆、五色豆、京人参と白味噌、クランブルなど
またドリンクメニューにおいても、コーヒー類の殆どが「レインフォレストアライアンス認証」の商品を使用しています。
「レインフォレストアライアンス認証」とは、環境・社会・経済面のサスティナビリティを義務付けた基準に準拠していると判断されたことを意味しており、農業の分野においては「生物多様性の保護」「人々の暮らしと福祉の向上」「自然資源の保護」「効果的な計画策定と農園管理のシステム」が重要な原則となっています。
このほかにもアールグレイやダージリン、オレンジジュースやアップルジュース、レモネード、ジンジャーエールなど有機栽培された素材で作られたドリンクが用意されています。
・店舗のデザインにも見られる「koé donuts」のこだわり
店舗のデザインを行ったのは隈研吾氏、新国立競技場やサントリー美術館、根津美術館などのデザインなどでも良く知られています。
「koé donuts」の内装は「和」を意識した目を引くデザインとなっており、572個もの六ツ目編みのかごが天井から壁面を覆い、その竹かごの網目を通した照明の灯りがやさしく店内に降り注いでいます。ここで使われている竹かごの素材は、成長の過程で伐採しなければならなかった地元・京都嵐山の竹を使用。廃棄されるはずの物を利用した環境にやさしい内装が施されているのです。
隈研吾氏は「koé donuts」のHPにこんなメッセージを添えています。
「エシカルへの取り組み、オーガニックへのこだわりを見せるドーナツ店で、京都嵐山の竹を用いたエシカルで柔らかなインテリアに挑戦した。伝統的な六ツ目編みの竹かご572個で覆われたドーム状の豊かな空間は、店であると同時にドーナツのファクトリーであり、厨房でもある。京都の繊細でしかもたくましい台所文化が、竹かごを通じてよみがえる。」
と、京都の環境や文化に配慮し、日本の伝統と柔らかさ、ぬくもりが伝わってくる店内となっています。
・環境に配慮したオリジナルグッズの販売
「koé donuts」では店内限定販売のコラボレーショングッズも販売しています。
「koé donuts」のキャラクター「ドーナツ博士」の生みの親、イラストレーターの長場雄氏デザインのオーガニックコットンTシャツやバッグ、環境に配慮した工程で作られたコーヒータンブラーやマグカップなどが販売されています。男女問わず幅広い世代が使いやすいシンプルなデザインが魅力的なアイテムが揃っています。
エシカルドーナツというと、なかなか想像しづらいものですが、国内はもとより、海外からも多くの観光客が訪れる京都発祥のものだからこそ、国境を越え、幅広い世代に愛され、さらなるエシカル、サスティナブルに対して関心が大きくなるといえます。今後も新しいエシカル商品が展開されることが、注目されていくことは間違いないでしょう。
koé donuts kyoto コエ・ドーナツ京都
557 Nakano-cho, Shinkyogoku-dori Shijo-agaru, Nakagyoku, Kyoto 604-8042
〒604-8042
京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町557番地
営業時間AM08:00-PM8:00
opening hours: 8am-20pm
1 minute walk from Hankyu-kyoto Line “Kawaramachi Station” Exit 9
阪急京都線「河原町」駅 9番出口から徒歩約1分