トリアージ、理解深めて 熊本市で講演会 熊本県救急医療連絡協

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モデルを使って、呼吸や脈などを診るトリアージを実演する熊本赤十字病院の加藤陽一医師=熊本市中央区

 今月開幕するラグビーワールドカップ(W杯)など大規模な国際大会が相次いで熊本県内で開催されるのを前に、テロなどで多数のけが人が同時発生したケースを想定した救急医療の市民向け講演会が14日、熊本市中央区の県医師会館であった。

 9月9日の「救急の日」に合わせて、医師会や県などでつくる県救急医療連絡協議会が毎年開いている。

 市民ら80人が参加した講演会では、熊本赤十字病院第一救急科の加藤陽一医師が、救急患者の治療の優先順位を色で識別するトリアージの必要性を説明。世界規模の大会では一度に数万人が会場に集まる可能性があるため、「多数のけが人や病人が出た場合、通常の救急では対応しきれない」と指摘した。

 熊本地震でも実施されたトリアージについて、加藤医師は「歩ける人は緑」「呼吸が苦しそうなら赤」などと順位付けの具体例を紹介。「緊急時には重症者を先に搬送するトリアージへの理解を市民も深めてほしい」と協力を呼び掛けた。

 熊本市消防局の講座もあり、三角巾の使い方を説明した。(林田賢一郎)

(2019年9月18日付 熊本日日新聞朝刊掲載)