相葉雅紀が8年越しに見つめる「21人の輪」。20歳になったかつての子どもたちを追う

NHK総合では、嵐の相葉雅紀がナレーションを務めるドキュメンタリー「明日へ つなげよう『21人の輪~二十歳になった子どもたち~』」を9月22日(午後10:05)に放送する。

同番組は、相葉のナレーションで、東日本大震災が起きた2011年から翌年までNHK Eテレで放送された、震災の中を懸命に生きる福島県相馬市磯部地区の子どもたちを1年間にわたり記録したドキュメンタリー「21人の輪~震災のなかの6年生と先生の日々」に登場する子どもたちの、その後を追うもの。あれから8年が経ち、子どもたちがずっと気になっていたという相葉の目線で、今年20歳を迎える、かつての子どもたちが故郷・磯部の伝統の盆踊りを取り仕切る姿が映し出される。

きっかけは小学校に貼られていた1枚の写真。クラス全員の21人の児童が輪になって床に寝そべる写真で、子どもたちは卒業前に「もう一度同じ構図で写真を撮ろう」と約束していた。しかし、2011年3月11日の震災でその願いがかなうことはなかった。磯部地区にも津波が押し寄せ、クラスの児童1人を含む251人が亡くなった。38km離れた東京電力福島第一原発で起きた事故の影響を恐れ、避難した児童もおり、21人はバラバラになった。

その子どもたちが今年で20歳に。仕事や学業があり東京で暮らす者、磯部に残る者など、全員が一堂に会する機会はほとんどなかったが、磯部地区で長年「20歳を迎える若者が実行委員として取り仕切る」習わしがある、伝統の盆踊りのために、この夏、磯部に集まった。

番組では、人口が半減しコミュニティー崩壊の危機に直面する中、かつての子どもたちが無事に盆踊りを開催することができるのかをカメラが追う。さらに「進まない復興に不安を抱える」「東京に出たことで逆に故郷への思いを強くした」「仕事に集中するため、今は故郷に戻りたくない」などそれぞれの交錯する思いも明かされ、変わりゆく「21人の輪」の現在を相葉が見つめることになる。

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