台風にも耐え、立ち続け… 負けないリーチ主将が話題に

ラグビー日本代表のリーチ主将を模したかかしが話題になっている中新田かかしまつり=海老名市中新田

 海老名市内の水田で開かれている秋の風物詩「中新田(なかしんでん)かかしまつり」で、ある作品が話題になっている。20日開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会にちなんで作られた、日本代表のリーチ・マイケル主将を模したかかしだ。各地で爪跡を残した台風15号の暴風に耐え、立ち続けたといい、会員制交流サイト(SNS)の一部で雄姿を収めた写真が広まっている。

 展示作品は地域住民らが手作りしたもので、リーチ主将のかかしは56体のうちの一つ。9日未明に首都圏を直撃した台風の影響で海老名市内でも工事現場の足場が崩れるなど被害が相次ぎ、まつり会場でも作品が損傷するなどしたが、リーチ主将のかかしは倒れず、今も稲穂を見守っている。

 主催する実行委員会は「台風の困難を乗り越えたように大会本番でも頑張ってほしい」と日本代表の活躍を期待。「(他にも)時流に沿ったものがたくさんあって楽しんでもらえるはず。ぜひ足を運んで」と話している。

 会場は同市中新田の水田一帯で、自由に見ることができる。23日午前まで。

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