昇格へ…ヴォルターズ新生 守備重視へ転換 21日、越谷と初戦

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 バスケットボールBリーグ2部(B2)は20日、4季目のレギュラーシーズンに突入する。西地区の熊本ヴォルターズは21、22日に熊本県立総合体育館で、B3(3部)から昇格した越谷との開幕戦に臨む。昨季から大幅にメンバーを入れ替えた“新生ヴォルターズ”の、B1(1部)昇格を目指す戦いが、いよいよ始まる。

 今季はセルビア出身でニュージーランド代表を率いたネナド・ヴチニッチ氏を新ヘッドコーチ(HC)に迎え、陣容を一新した。チェハーレス・タプスコットや古野拓巳、福田真生ら昨季の主力組のほとんどがチームを去る一方、小林慎太郎や中西良太ら6人が残留。新たに昨季、信州をB2優勝に導き、プレーオフでMVPを獲得した石川海斗、米プロNBAで活躍したボビー・ジョーンズら6人が加わった。

 昨季までの熊本はB2トップの攻撃力を誇りながらも守備が安定せず、取りこぼしが目立った。今季は一転、ヴチニッチHCの下、守備重視への転換を進めている。目指すのは激しく守ってボールを奪い、素早く攻撃に移る、早い展開のバスケットだ。

 新司令塔の石川は「ディフェンスがぶれないチームが一番強い。シュートは入る時と入らない時があるが、守備には波がない」。足を止めず、ひたすらハードワークを求め続ける新指揮官に、小林も「守備の安定感が増してきた。着実にステップアップしている」と手応えを口にする。

 攻撃面では、1人で30得点を挙げるような突出した選手がいなくなった分、5人が連係して仕掛けるチームオフェンスが重要となってくる。在籍6季目を迎えたビッグマンの中西は「外国籍選手とマッチアップする時間帯が多いが、今季はアウトサイドからもしっかりシュートを狙っていく」と意気込む。

 B2の18チームでライバルの筆頭は同じ西地区の広島か。昨季、熊本を攻守にけん引した古野やB2得点王のトーマス・ケネディ、同リバウンド王のグレゴリー・エチェニケら大型補強を敢行。昨季、スペインリーグで活躍したニコラス・カナー・メドリーをインサイドに迎えた茨城もタレントがそろう。

 高い守備意識とチームワークが、7カ月にわたるレギュラーシーズンを戦い抜く鍵となる。(元村彩)

(2019年9月19日付 熊本日日新聞朝刊掲載)