犬猫殺処分 2227匹 過去最少を更新 長崎県内2018年度

 長崎県は18日、2018年度に県や長崎、佐世保両市の保健所が引き取り、殺処分された犬と猫は2227匹(前年度比801匹減)で過去最少を更新したことを明らかにした。野良猫の不妊去勢手術に対する助成制度などが一定奏功しているとみられる。
 定例県議会一般質問で北村貴寿議員(自民)に木山勝己県民生活部長が答えた。
 県生活衛生課によると、県内の保健所を介した犬猫の殺処分数は17年度まで4年連続で全国最多。18年度分は国が集計中のため比較はできない。県内で殺処分された7割は病弱な子猫という。
 県は15年度から野良猫の不妊去勢手術に対する助成を始めており、昨年度は8市町31地区の取り組みに対し、200匹分の手術代を助成。独自で助成している長崎、佐世保、大村など6市町は466匹分を負担した。木山県民生活部長は助成の拡充に前向きな姿勢を示した上で、「殺処分の減少に有効と考えている。県内全域に広がるよう実施していない市町にも働き掛けたい」と述べた。

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