BMW 新型X6「ベンタブラック」塗装モデルを展示
BMWは、2019年9月12日~同年9月23日(日本時間)にドイツで開催されている「フランクフルトモーターショー2019」において、新型X6のVantablack(ベンタブラック)塗装のコンセプトモデルを世界初公開した。
新型X6 ベンタブラックモデルの主な特長
光を反射せず、立体物に見えないほど黒い
新型X6 ベンタブラックモデルは、現在まで他のクルマが採用することのなかった車体塗装仕上げを施している。BMWとサリー・ナノシステムズの共同作品で、外装にはベンタブラック VBx2ナノ構造コーティングが施され、新型X6のデザインをより鮮明に際立たせている。
ベンタブラックは「世界で最も黒い黒」と見なされており、当初は遠方の銀河にある天体を観測する際の不必要な太陽光の錯乱(迷光)を抑制するといった航空宇宙分野に応用する目的で開発された。極小のカーボンナノチューブで構成された表面構造は、表面に当たる光をほぼ完全に吸収する。
そのため、見る者にとっては車体表面の立体感がほとんどなくなり、綿密な検査でなければ立体であることを知覚できなくなるほどだ。
この真っ黒な車体に、オプションで装備される照明付きBMWキドニーグリルや目を引くツインヘッドライト、印象的なデザインのテールライトといったデザイン的要素をくわえることで、魅力的なコントラストが生み出されている。