山下智久がテネリフェ島で「THE HEAD」国際取材会に参加!全編英語の作品に大きな手応え

動画配信サービス・Huluが制作に参加する超大型国際連続ドラマ「THE HEAD」において、日本人として唯一出演する山下智久を含む、主要キャスト11人の国際取材会が現地時間9月13日にスペイン・カナリア諸島のテネリフェ島で行われた。

本作は、2020年春に日本で配信予定となっており、ヨーロッパの主要放送局や中南米、アジアの23の国と地域で放送することも決定している。また、エミー賞を受賞した世界的ヒットドラマ「HOMELAND/ホームランド」のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたラン・テレムが製作総指揮をとっており、世界的にも注目を集める作品だ。

今回行われた国際取材会では、各国から取材陣が集まる中、山下をはじめ、共演のキャサリン・オドネリー(イギリス)、アレクサンドル・ウィローム(デンマーク)、ローラ・バッハ(デンマーク)、ジョン・リンチ(イギリス)、アルバロ・モルテ(スペイン)、アメリア・ホイ(アメリカ)ら総勢11人の主要キャストが参加した。国際色豊かなキャスト・スタッフに囲まれ、物語において極めて重要な役どころである研究員・Aki(アキ)を演じている山下は、全編英語のセリフにも挑戦し、通訳一切なしの取材会でも流暢な英語で堂々と受け答えをしていた。

取材会では、撮影に参加して約2カ月が経つ山下が「この作品のチームは、“ザ・インターナショナル”。キャストの皆さんと一緒にランチしている時も、一つのテーブルで合計8カ国語も話せるんです」と異文化が交錯する様子を明かした。そして、「来たばかりの頃は、たまに不安になって戸惑うこともありました。皆さん優しくてすてきな方ばかりなんですけど、やっぱり文化の違いもありますし、言語的にもうまく伝わらないこともあって…」と素直な心境を告白。それでも、「キャスト、スタッフとの距離感が縮まるにつれて、それも徐々に改善されていき、当初よりはお互いにコミュニケーションをしっかりとれるようになったんです。このチームとは撮影や食事会など、ずっと時間を共にしているので、今では、ファミリーのような感覚になってきましたし、すごく大切な仲間です」と日々の手応えを報告した。

また、自身の役については「アキは賢くて、直感力の強い人物で、医師のマギーと恋に落ちます。ちなみに、アキという名前は、役名を選ぶ機会をいただけたので、僕が選びました。アキは日本語で寒くも暖かくもある“秋”から取ったんですけど、キャラクター的にもいいと思ったし、実は僕自身も季節の中では秋が好きなんです」と秘話を明かした。

撮影現場では「Tomo(トモ)」と呼ばれ、みんなにも愛されている山下。製作総指揮のラン氏が「トモは勤勉でチャレンジ精神にあふれたハングリーな俳優。本読みでも何種類もの演じ方を模索するし、英語の発音も含めて練習に余念がない。また一緒に仕事がしたいです」と再タッグをにおわせれば、ホルヘ・ドラド監督も「トモは毎日よくなっている」と太鼓判を押した。また、共演のオドネリーは「トモとは、劇中でとても親密な関係を演じているので、一緒に関係を構築していくのがすごく楽しいです」と明かし、ウィロームも「トモと一緒に撮った写真を僕のInstagramに投稿したら、彼のファンから600通ものメッセージが届いたんです。本当に彼はスゴイ! 何もせず、ただそこにいる芝居は難しいものだけど、トモがただベッドに横たわっているシーンを見たら、すごくよかったんです」と絶賛した。

最後に山下は、「いろんな国から人が集まっていることは、このプロジェクトの強み。その中で自分のアイデンティティーをしっかり持ちながら、カルチャーを超えた“人のコアな心や感情”を、しっかりとシンプルに伝えることができる現場になっていると思います。日本の友達や食事が恋しくなることもありますけど、それは帰国した時の楽しみに取っておいて、今を頑張ろうと思います」と意気込みを見せた。

物語は南極の科学研究基地が舞台。暗闇と氷河に覆われる長い冬を迎えるにあたり、研究員たちは越冬隊の10人を残し、基地を去る。しかし、半年にわたる冬の最中に、突如、基地と外界の交信が断絶する。数週間後に研究員たちが基地に戻ると、そこには目も当てられない惨状が広がっていた。ほとんどの研究員が死亡し、1人は行方不明、生存者は2人。6カ月の間に、何が起こったのか。異なるタイムラインの中でひもとかれていく謎。食い違う証言。この謎を巡り、陸の孤島ともいえる南極の基地で、極限状態に置かれた人間たちが壮絶な心理合戦を繰り広げる。

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