長野県内で3例目・・・豚コレラ感染 “交差感染”の可能性も 112頭の殺処分進める 

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「豚コレラの感染」が拡大しました。長野県高森町の養豚場で、飼育していた豚から豚コレラの感染が確認され、県は朝から、殺処分などの防疫作業を行っています。県内の養豚施設での感染は、これで3例目です。

(阿部知事)「本日早朝、豚コレラの感染が確認された。大変深刻な事態だと受け止めている」

19日朝、県内3例目となる豚コレラの感染が確認され、県は急きょ、対策本部会議を開き、豚の殺処分などの作業を、速やかに実施することを確認しました。

(記者リポート)「豚コレラへの感染が確認された高森町の養豚場。殺処分にむけた準備が進められ、ものものしい雰囲気に包まれています」

豚コレラの感染が確認されたのは、高森町の民間の養豚場です。県職員ら150人体制で午前9時すぎから112頭の豚の殺処分を始めました。この養豚場は今月14日に「監視対象農場」に指定され、県がおととい、立ち入り検査をしたところ、8頭から発熱の症状がみられました。その後の遺伝子検査などで陽性となり、19日朝「豚コレラ感染」と確認されました。県内での感染は、今年2月に宮田村、先週14日の県畜産試験場に次いで3例目です。

ところで、なぜ感染が拡大したのか?この養豚場と感染2例目の県畜産試験場は、今月11日、中信の食肉処理場に豚を出荷していました。つまり、同じ日に同じ処理場への出入りがありました。このため、県は交差感染の可能性があるとして、14日に「監視対象農場」に指定していました。

(県農政部・山本智章部長)「詳細な調査をしてみないと分からない。(交差感染が)否定できないというより、可能性があるとご理解いただければ」

ほかにも5ヵ所の養豚施設が、試験場と同じ日に、処理場に出入りし、「監視対象農場」になっていますが、今のところ「異常の報告はない」ということです。また他の監視対象農場でも異常はないということです。

(空撮・カメラマンリポート)「豚コレラの確認を受け、すべての豚の殺処分がつづいています」

県によりますと、豚の殺処分と埋却はほぼ終了し、あさって21日までに防疫作業を終える予定です。県は感染拡大を防ぐため、養豚場周辺の4ヵ所に消毒ポイントを設置し、関係車両の消毒を行っています。また養豚場の半径10キロ以内にある7つの農場は、「搬出制限区域」となり、当面、出荷時の検査を徹底する方針です。

高森町の壬生町長は、取材に対し養豚場への支援とともに豚へのワクチン接種を求めました。

(高森町・壬生照玄町長)「農家の気持ちを考えると苦しくなる。できる支援を町としてしていきたい。豚そのものにワクチンを投与することを、早めに考える方法がないか」