中秋節イベント中止 新地中華街、来年は未定

黄色い満月灯籠が中華街を彩った昨年の中秋節のイベント=2018年9月24日、長崎市新地町

 中国の三大節句の一つ、「中秋節」に合わせ、2005年から長崎市の新地中華街一帯で開かれていたイベントが今年初めて中止になった。中華街の関係者らでつくる実行委は、中止の理由について「諸事情によるもの」としている。
 中秋節は日本の月見に当たり、今年は9月13~15日だった。
 中華街では例年、約千個の黄色い満月灯籠が夜を彩っていた。実行委は詳細を明らかにしていないが、中止は運営予算の不足や日中関係によるものではないという。来年以降の開催は未定としている。
 中華街近くの宿泊関係者によると、ランタンフェスティバルなどと比べて中秋節のイベントの知名度は低く、観光客数への影響は少ないという。
 中止は市の観光サイトでも告知した。市観光推進課の担当者は「楽しみにしている人もいる。地域活性化のために来年は開催してほしい」と話した。

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