テレワーク本格導入 インテック

■仕事と生活の両立支援

 インテックは10月1日から、全社員を対象にテレワークを本格的に導入する。自宅で業務を行えるようにして育児や介護といった生活と仕事の両立を促し、社員の多様な働き方を後押しする。同社は来夏の東京五輪の会場がある東京都江東区に東京本社を構えており、在宅勤務によって開催期間中の交通混雑緩和につなげる。

 富山や東京といった勤務地、職種を限定せず、上司の許可を得ればテレワークができる。自宅にノートパソコンを持ち帰り、会社のサーバーに接続して遠隔操作することで開発などの業務も行えるようにした。

 個人所有のパソコンであってもテレワークが可能になるアプリを導入。通信を暗号化し、アプリ内で業務を完結させるため、個人パソコンに業務に関する情報などが残ることはないとしている。

 社員はチャットやメールで始業と終業を上司に報告する。アプリによってテレビ会議もできるようにし、在宅でもコミュニケーションしやすくする。

 東京五輪期間中は都内の交通機関の混雑が予想される。同社は東京本社への社員の出勤が難しくなる可能性があるとみており、テレワークで混雑緩和に協力するとともに業務への影響を抑える考えだ。

 同社は今夏、一部の社員を対象にテレワークを試験導入していた。砂古口昌男事業推進部長は「社員に働き方を見直す機会にしてもらいたい」と話した。

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