きのう発生した大型の台風17号の影響で、沖縄や奄美では、暴風や高波、大雨に警戒が必要だ。さらに、日本の南に停滞している前線も北上して活動が活発になる。台風から遠い西日本や伊豆諸島でも強風や高波、急な雨に注意が必要だ。
大型の台風17号 あす沖縄に最接近 日曜日には西日本へ
大型の台風17号は、20日午前3時現在、宮古島の南東にあって、1時間に約10キロの速さで西に進んでいる。
台風の影響で、沖縄・奄美では風が強まっており、与那国島では、最大瞬間風速23.0メートルを観測した。今後、沖縄地方では非常に強い風が吹き、うねりを伴った大しけとなる見込みだ。また、激しい雨や非常に激しい雨の降るおそれもある。気象庁は、強風、高波への警戒、および大雨による土砂災害や低い土地の浸水などに注意・警戒を呼び掛けている。
台風17号は、あす21日(土)に沖縄に最も接近した後、あさって22日(日)には九州を中心とした西日本に接近する見込みだ。
その後、23日(月)から24日(火)に温帯低気圧の性質を帯びつつ、北日本や北陸地方に接近するおそれがある。今後の情報に注意が必要だ。
20日の天気 西日本で雨 台風の影響で雷雨となる所も
20日午前6時現在、屋久島付近では、台風に刺激された前線の影響で雨が降っている。この雨雲は徐々に北東へ広がり、20日昼頃までに九州や四国、近畿の太平洋側、夕方には中国地方や近畿の日本海側でも降り始める見込みだ。
今後、台風の北上に伴い、暖かく湿った空気が前線に流れ込む。先日大雨被害があった九州北部を含む九州や奄美地方、および、前線に近い伊豆諸島南部で、大気の状態が非常に不安定になるため、突風や落雷、急な強い雨に注意が必要だ。
あわせて、南西諸島と西日本付近では、前線や台風、高気圧との間で気圧の傾きが大きくなるため、強風にも注意してほしい。
東~北日本 すっきりしない天気に
東日本~東北では、朝、山形県や新潟県の一部で雨が降るものの、そのほかの地域では、青空の見える時間もありそうだ。しかし、時間とともに雲が多くなり、夜遅くには東海の一部で雨が降る予想になっている。
また、北海道日本海側の山沿いでは、昼前まで雨が続く見込み。あわせて、日本海側では昼前にかけて強風や高波にも注意が必要となる。
<20日の予想最高気温(前日差)>
札幌 19℃(+4℃)10月上旬並み
仙台 25℃(+1℃)平年並み
新潟 25℃(+2℃)平年並み
東京 27℃(-1℃)平年並み
名古屋 28℃(-2℃)平年並み
大阪 27℃(-1℃)平年並み
福岡 25℃(-4℃)10月上旬並み
那覇 30℃(-1℃)平年並み
(気象予報士・森戸 美唯)