東西南北

 メガ・セナ(大型宝くじ)の1等賞金、1億2千万レアルを、労働者党(PT)の重鎮下議たちの職員グループが当て、18、19日にかけて話題となった。1口10レアルで49口集めた「ボロン(グループ掛け)」で、1口あたりの賞金は250万レアルというから、かなりの大金だ。反PT派の人々からは「PTはメガ・セナの賞金でも汚職か?」との言葉も、冗談含みで飛び交っている。昨今はラヴァ・ジャット作戦の報道などの影響で、「大金が動くと全て汚職か?」となりがちだが、くじはあくまで国民の楽しみ。政界関係者が当てたという話は確かに珍しいが。
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 サウジ・アラビアの石油施設へのテロ攻撃で、世界的に石油相場が上昇中だが、ブラジルも18日、ペトロブラスがガソリンを3・5%、ディーゼルを4・2%値上げすると発表、19日から実行された。石油関係の値上げというと、昨年5月のトラック・ストの記憶が強く残っているため、ボウソナロ大統領も16日に「上げてくれるな」と望んでいたが、この行為は「大統領による介入」ととらえられた。燃料値上げに対する国民の反応は?
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 気温が35度近くまで上がり、猛暑の続いた今週のサンパウロ市。18日は1年間でもっとも乾燥し、湿度が19%まで落ちた。だが、週末は次の寒冷前線がサンパウロ州海岸部に近づくため、この状態は長くは続かず、来週はむしろ、肌寒く、湿った日が続くという。パラナ州クリチバでは19日朝、雹や強風を伴う大雨が降り、倒木や洪水で交通が混乱。暦の上では23日からが春だが、今年の春の気候は一体どんなものに?

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