キンメダイ|その生態や釣り方をご紹介【TSURI HACK 釣り物図鑑】 キンメダイは深海で釣ることができる高級魚の一つ。近年は真鯛を上回る価格で取引されることもあります。ここではそんな貴重なキンメダイの生態や釣り方などを詳しく紹介します。美味しい高級魚を自分の手で釣り上げましょう!

キンメダイ

  • 学名: Beryx splendens
  • 分類: キンメダイ目キンメダイ科
  • 特徴: アコウダイと並ぶ深海魚釣りのメインターゲット。 浮袋を持たないため釣り針から外れるとあっという間に深海へ戻ってしまいます。
  • 分布: 日本では本州以南の太平洋側、世界でも温帯・熱帯域に広く生息しています。
  • 生息環境: 水深は他の深海魚よりはやや浅い150~250m。 大陸棚周辺や岩礁帯に対して垂直に群れています。
  • 食性: 肉食性で小魚、甲殻類、イカなどを食べます。
  • その他: 名前にタイとついていますがタイとは別の魚です。 華やかな色合いからタイのように祝いの席にて尾頭付きで提供されることもあります。 新島周辺の地キンメはトロキンメと呼ばれるほど美味でブランドとして知られています。
  • 主な食べ方: 1.刺身 2.煮付け 3.かす漬け4.鍋物5.焼き物
  • 味わい: 身は白身でほどよく上品な脂がのり柔らかで煮物や鍋物が絶品。 かす漬けや味噌漬けにすると、ほどよく身が締まるため焼き物もおすすめです。 新鮮なものは刺身でも食べられます。

キンメダイの主な釣り方

キンメダイは水深のある沖合に生息する魚であるため、釣る際は船釣りが基本となります。

深場を探る釣りであるため、通常の船釣りに比べて竿やリールに負荷がかかりやすく、耐久性の高いものを用意しましょう。

深海釣り

使われる竿には深海釣り用として販売されている2メートル前後の竿がおすすめ。

水深のあるエリアを探るため、300号前後の錘に対応したモデルを選びましょう。

電動リールには中型のモデルを選び、6号前後のPEラインを500メートル以上用意しましょう。

仕掛けにはムツ針を使用し、餌にはサバやイワシ、イカの切り身がおすすめです。

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キンメダイ釣りの時期

キンメダイはシーズンによって差はあるものの、1年を通して狙うことができる魚です。

特に産卵と重なる7月〜8月の夏シーズンはもっとも釣果実績の高いおすすめのシーズンです。

また12月以降の冬シーズンは脂がのった美味しいキンメダイを釣ることができます。

キンメダイ釣りの主なポイント

キンメダイ釣りは海底の変化があるエリアが釣果実績の高い鉄板ポイントです。

遊漁船で釣りを楽しむ際は船長さんのおすすめするポイントでタナを意識して釣りを楽しみましょう。

カケアガリ

キンメダイは海底に変化があるポイントを好む傾向があります。

特に水深の変わるカケアガリなどはキンメダイが生息しやすい1級ポイントの一つ。

カケアガリではキンメダイがいるタナを取りにくいため、必ず底を取りなおすことが大切です。

高級魚のキンメダイを釣り上げよう!

キンメダイは大量に漁獲することが難しいため、近年は真鯛以上の高級魚として流通することも珍しくありません。

深海での釣りになるため、船釣りに慣れていない方にはやや難しく感じるかもしれませんが、シーズンがハマれば思わぬ豊漁になることもあります。

美味しい新鮮なキンメダイを釣り上げて、釣り人だけの美味しくて楽しいひと時を味わいましょう。

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