カーペンター決勝弾 カージナルスがカブス撃破

【カージナルス5-4カブス(延長10回)】@リグリー・フィールド

ナ・リーグ中部地区首位のカージナルスが、4年ぶりとなる地区優勝&ポストシーズン進出に向けて、大きすぎる1勝を手に入れた。2位カブスとの直接対決4連戦の初戦、カージナルスは9回裏に3点差を追い付かれたものの、途中出場のマット・カーペンターが延長10回表にカブス6番手のクレイグ・キンブレルからセンターへの13号勝ち越しソロ。この一発が決勝打となり、カージナルスは4連戦の初戦を5対4で制した。カージナルス3番手のアンドリュー・ミラーが今季5勝目(5敗)、4番手のジオバニー・ガジェゴスが今季初セーブをマーク。一方、キンブレルは戦列復帰で痛恨の一発を浴び、今季3敗目(0勝)を喫した。

先発のジャック・フラハティが8回3安打1失点の快投を見せるも、クローザーのカルロス・マルティネスの乱調により3点差を追い付かれてしまったカージナルス。しかし、今季不振に悩み続けた男が、チームを窮地から救ってみせた。昨季自己最多の36本塁打を放ちながらも、今季は開幕から低空飛行を続け、事実上のレギュラー剥奪となっているカーペンターが、延長10回表に決勝の13号ソロ。「どんな役割だろうと関係ない。その瞬間にチームのためにできることに集中するだけさ」と頼もしいコメントを残した男が、ひと振りでチームを勝利に導いた。

勝利したカージナルスは、レギュラーシーズン残り9試合で地区優勝へのマジックナンバーが「7」に。一方のカブスは、終盤に粘りを見せたものの、地区優勝争いとワイルドカード争いの双方で、2位ブリュワーズから1ゲーム差の3位に後退した。

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