マーリンズがマティングリー監督と契約延長へ

ドン・マティングリーのマーリンズでの監督生活は、まだしばらくの間、続くようだ。日本時間9月20日、複数の関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、マーリンズは今季限りで契約満了となるマティングリーとの契約を延長する方向で動いているという。日本時間9月21日に本拠地マーリンズ・パークで記者会見が行われ、マティングリーとの契約延長が正式に発表される見込みとなっている。

マティングリーとの契約延長に関する情報が流れるなか、マーリンズはこの件に関する正式なコメントを避けた。しかし、CEOのデレク・ジーターが日本時間9月21日にメディアへの対応を行う予定となっており、そのなかでマティングリーとの契約延長が発表される可能性が高い。先日報じられた正遊撃手ミゲル・ロハスとの2年間の契約延長も、同時に発表される見込みだ。

現在58歳のマティングリーは、チームが大規模な再建を行うなかでの難しい舵取りを強いられている。今季はここまで53勝99敗でナ・リーグ東部地区首位のブレーブスから40ゲーム差の地区最下位に沈んでいるが、経験の少ない選手が大半を占めるロースターを率いて、チームを正しい方向へと導いていることが評価され、今回の契約延長に至ったようだ。

ドジャースを5年間率いたあと、2015年11月にマーリンズの監督に就任したマティングリーは、監督を務めた期間としてはマーリンズ史上最長となる。マティングリーをマーリンズの監督に招聘したのは、前オーナーのジェフリー・ローリアであり、昨季から2年連続地区最下位という状況から判断して、今季限りでのマティングリーの解任が有力視されていた。しかし、ジーターはヤンキースの先輩でもあるマティングリーとの契約延長を決断。球団創設以来、選手や監督・コーチ陣の大規模な入れ替えを続けてきたマーリンズだが、今回の動きからは、ジーター政権下では継続性のあるチーム強化を目指していることがうかがえる。

マティングリーのマーリンズでの通算成績は272勝364敗。契約延長を手にしたマティングリーが、発展途上のチームをジーターとともにどのように成長させていくか注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.