大型の台風17号は発達しながら北上し、21日(土)朝から昼前にかけて暴風域を伴い沖縄の先島諸島にかなり接近する見込みだ。先島諸島では、猛烈な風が吹き猛烈なしけとなる見込み。暴風や高波に厳重に警戒が必要となる。台風はその後、東シナ海を北上した後、23日(月)から24日(火)にかけて日本海を北東に進む予想。23日頃は関東などの太平洋側でも南よりの風が強まる見通し。23日から24日にかけては、北日本でも大雨となるおそれがある。
三連休は交通機関に影響が出るおそれがあり、予定の変更など早めの行動を心掛け、最新の台風情報に注意が必要だ。
台風北上とともに前線も北上し活発化
大型の台風17号は、20日午後3時には沖縄の宮古島の南東にあって、ゆっくりした速さで北西へ進んでいる。中心付近の最大瞬間風速は35メートルとなっている。台風は今後も発達しながら北上し、21日朝から昼前にかけて暴風域を伴い先島諸島にかなり接近する見通し。
その後、東シナ海を北上し、22日には九州を中心とした西日本に接近し、23日から24日にかけて日本海を北東に進み、温帯低気圧の性質を帯びつつ勢力を保ったまま、北陸から北日本に接近するおそれがある。また、台風の北上に伴い、日本の南に停滞している前線も北上し活動が活発となる見込み。
暴風・高波
沖縄や奄美では、風が強く海はうねりを伴って大しけとなっている。21日にかけて、沖縄では猛烈な風が吹き海は猛烈なしけとなる見込み。九州南部や奄美でも、さらに風が強まり海は大しけとなる見込み。暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒が必要。
22日には、九州北部でも暴風や大しけとなるところがある見込み。その後、23日から24日ごろにかけて、北日本や北陸でも暴風や大しけのおそれがある。
大雨・雷・突風
20日午後5時現在、沖縄と奄美では、台風周辺の雨雲がかかり激しい雨の降っているところがある。
台風の接近に伴って南から暖かく湿った空気が流れ込むため、沖縄や九州南部・奄美では、21日にかけて大気の状態が非常に不安定となる見込み。
また、台風本体の発達した雨雲や前線の北上により、沖縄や九州北部、九州南部・奄美、四国では、21日かけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるところがある見込み。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意が必要。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。
