【京急衝突事故】大破トラックを実況見分 県警など、今後電車も見分へ

京急線快特電車と衝突し、大破したトラックの実況見分=20日午前、横浜市金沢区

 横浜市神奈川区の京急線の踏切で快特電車と大型トラックが衝突し、トラックの男性運転手(67)が死亡、乗客ら37人が負傷した事故で、神奈川署特別捜査本部は20日、同市金沢区内で、トラックの実況見分を行った。

 トラックは衝突で大破、炎上しており、実況見分では車体の損傷状況や出火原因などを調べた。実況見分には、市消防局や国の運輸安全委員会も参加した。

 事故は5日午前11時45分ごろ発生。青砥発三崎口行き下り快特電車(8両編成、乗客約500人)が、神奈川新町駅に隣接する踏切に立ち往生していたトラックと衝突した。電車の1~3両目は脱線した。

 これまでの捜査で、トラックは下りてきた遮断機が荷台部分に当たったが、そのまま進行して踏切で立ち往生したとみられる。特捜本部は、死亡したトラック運転手の運転ミスが事故につながった可能性があるとみて、電車の乗客らにけがを負わせた自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で調べている。

 特捜本部は今後、電車の実況見分も行う。運転士や乗客らから事情を聴き、電車側のブレーキ操作の状況なども含め、事故原因の解明を進める。

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