鷹・今宮、虎の子の1点生む適時打 “左キラー”川島の犠打で発奮「ここで取らないと」

ソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】

3回1死二塁のチャンスで中前適時打を放ち、この1点が最終的に決勝点に

■ソフトバンク 1-0 日本ハム(20日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクが1点差を守り切って、崖っぷちで2連勝を飾った。20日、ヤフオクドームでの日本ハム戦。3回に奪った1点を、先発のバンデンハークら投手陣が守り切って逃げ切った。

 貴重な先制点、決勝点を生んだのは今宮のバットだった。3回、先頭の甲斐が四球を選んで出塁すると、続く川島がきっちり送りバントを決めて走者を進めた。ここで打席に立った今宮がしぶとく中前へと弾き返し、タイムリーに。ここで奪った虎の子の1点が結果的に決勝点となった。

「そうか…と思いましたね。ここしかない、ここで取らないとヤバイなと思いましたね。すごいプレッシャーがかかりました」。試合後、今宮が振り返る。打席に入る直前、左キラーとして起用された川島への作戦が犠打だったからだ。「左を打っているので強行かと思っていた」。何としても1点を取りに行く。ベンチの必死の思いを汲み取り、そして、それに応えた。

 この1点を最後まで投手陣が守り「バンディがいいピッチングをしてくれて、投手陣の頑張りで勝てた試合」と今宮。西武が勝ち、その差は縮まらず、残りは6試合になった。「みんな死に物狂いでやっている。強い気持ちを持って6試合やるだけ。僕らは負けるつもりはないので」。絶対に負けられない戦いは続いていく。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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