F1シンガポールGP FP2:トップはハミルトン、僅差でフェルスタッペンが追随。フェラーリ勢はペースが伸びず

 2019年F1第15戦シンガポールGPフリー走行2回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2番手、アレクサンダー・アルボンは5番手に入っている。

 金曜の午後7時過ぎには日が暮れたものの、午後8時半からのFP2は気温29℃、路面温度34℃、そして湿度は日中以上に高い73%まで上がって、いっそう蒸し暑さを感じる。

 セッション開始早々から積極的に走行を重ねていたアルボンだが、ターン7のブレーキングでミディアムタイヤをロックさせ、数周後のターン10ではバリアに真っすぐ突っ込み、フロントにダメージを負ってしまう。

 それでも自力でピットに戻り、ソフトタイヤに履き替えてコースに復帰した。

 セッション折り返し点の45分の時点で、ハミルトンが1分38秒773で首位に立った。0.184秒差でフェルスタッペン、1秒以上遅れてバルテリ・ボッタス(メルセデス)。アルボンが、僅差の4番手に付けている。

 フェラーリ勢は、ハミルトンから1.2秒遅れでシャルル・ルクレールが5番手。コンマ1秒差でセバスチャン・ベッテル6番手。0.016秒差で、マクラーレンのカルロス・サインツJr.が迫っている。

 中団争いは7番手サインツ、9番手ランド・ノリスのマクラーレン勢に、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが割って入る展開。10、11番手にトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、ダニール・クビアトが付け、ダニエル・リカルド(ルノー)がコンマ1秒落ちの12番手だ。

 セッション中盤には、ベッテルが首位ハミルトンからコンマ8秒落ちの3番手まで順位を上げた。セッション残り30分前後から、各車はロングランに移行。ここでもハミルトンのペースが群を抜き、1分44秒台後半から45秒台前半で周回を重ねる。

 チェッカー間際にはソフトからミディアムに履き替え、1分44秒台前半の速さを見せていた。何とか対抗できそうなのは、ソフトで1分45秒台中盤〜後半のフェルスタッペンぐらいか。フェラーリのロングランペースは、かなり厳しそうだ。

 7番手以降はサインツがソフトとミディアム、8番手以下のヒュルケンベルグ、ノリス、ガスリー、クビアトは、ソフトとハードの組み合わせを試し、トロロッソ勢のペースがやや優っていた。

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