ラジオドラマ「ソローキン女史の憂鬱」をRNB南海放送が“オール愛媛”でテレビドラマ化!

RNB南海放送は、映画「ソローキンの見た桜」のスピンオフ作品「ソローキン女史の憂鬱」をテレビドラマ「ソローキン女子の憂鬱」として9月28日(午前11:55)に放送する。

「ソローキンの見た桜」は、RNBが2004年に制作し、第1回日本放送文化大賞ラジオ・グランプリを受賞したラジオドラマ「松山捕虜収容所外伝~ソローキンの見た桜」を、18年に日露合作で映画化した作品。今年8月23~28日までロシアのオレンブルグ市で開催された「オレンブルグ国際映画祭」(参加65作品)では、「観客特別賞」(観客の人気投票第1位に与えられる賞)を日本映画として初めて受賞した。

映画化に際し、RNBが再びラジオドラマとして制作したスピンオフ作品が「ソローキン女史の憂鬱」で、今回そのテレビドラマ化となる。経緯は複雑だが、テレビとラジオの両波を持つ局ならではの展開といえそうだ。

脚本・監督は岩城一平氏。出演はライブユニット「トライシグナル」の谷尾桜子、岡本真依、奥村真友里、同局新人アナウンサーの青木美奈実、「劇団 P.S みそ汁定食」の主宰・桝形浩人ほか。実はスタッフ・キャスト共に“オール愛媛”で制作されている。主題歌も松山市出身のCha-ka(チャーカ)が担当する。

現在、同局ホームページではドラマの予告動画や、劇中にも登場するサークル「才神時雄研究会」の名がついた出演者たちによる撮影裏話満載のTwitterに加え、ミスキャンパス同志社2016グランプリの経歴を持つ青木アナをフィーチャーした動画も公開されている。青木アナの貴重なダンスシーンは注目だ。

【あらすじ】
愛媛県松山市の大学に存在する部員2人の地下サークル「才神時雄研究会」。部長の桜木紀美子(谷尾)は憂鬱な日々を送っていた。その理由は、松山市にある「ロシア兵捕虜収容所」や「ロシア兵墓地」の存在を世に問うた作家・才神の認知度があまりにも低いためだ。シベリア抑留経験を持つ才神の“捕虜”に対する研究姿勢はとてもドラマチックで、もっと評価されていいはず。大正6(1917)年、青森県に生まれた彼が、一体なぜ松山へ移り住み、松山収容所を研究するに至ったのか。紀美子は、才神の存在を世に知らしめるべく「ソローキンの見た桜」を超える映画の制作を決意する。

※才神時雄(さいか みときお)…松山ロシア兵捕虜をいち早く研究し、昭和44(1969)年に「松山収容所」(中央公論新社)を発表した作家。今年は同著発刊50年にあたる。

【田中和彦(原作/南海放送社長) コメント】
「日露交流年を機に誇れる明治の日本人の歴史を知ってもらおうと製作した映画『ソローキンの見た桜』はロシア国内でも高評価をいただき、いよいよ今秋からロシアでの公開を迎えられることになりました。“ソローキンプロジェクト”のエピローグとして、歴史バラエティードラマ『ソローキン女子の憂鬱』を楽しんでください」

【谷尾桜子(桜木紀美子役) コメント】
「このドラマは、バラエティー感覚で松山のロシア兵捕虜の歴史を学ぶことができる魅力的な作品です。登場人物たちの“キャラの濃さ”にも注目してゆるーく楽しんでください」

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