台風17号 長崎県に22日最接近 中止決定のイベントも

 大型の台風17号は20日、沖縄の南海上を北寄りに進んだ。21日に沖縄へ最接近し、22日は九州に暴風域を伴って近づく見込み。長崎県には22日夕方から23日未明にかけて最接近する見込みで、県北部や離島で風速25メートル以上の暴風域に入る恐れがある。長崎地方気象台は高波などに警戒を呼び掛けている。
 気象台によると20日午後5時現在、21日に予想される海上の最大風速は北部、壱岐・対馬、五島で17メートル。波の高さは五島で最大5メートル。21日夜から23日にかけて大雨の恐れがあり、22日正午までの24時間雨量は壱岐・対馬、五島で200~300ミリに達する可能性がある。長崎市は22日午前8時、市内41カ所に避難所を開設する。
 週末のイベントに影響が出ている。22日に予定していた長崎市伊王島の「ツール・ド・ちゃんぽん」、松浦市の「第14回土谷棚田の火祭り」の中止が決まった。同棚田に6千個のLEDを点灯する「棚田ほたる」(23~28日)は実施する。
 空の便では、オリエンタルエアブリッジ(ORC)が22日の長崎と対馬、福江、壱岐を結ぶ計16便と、福岡-福江の計4便を欠航する(20日午後7時現在)。

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