江藤農相の諫干視察 来月2日軸に調整

 国営諫早湾干拓事業の開門調査を巡り、江藤拓農相が10月2日を軸に現地を訪問する方向で調整していることが20日、分かった。
 開門調査を巡る一連の訴訟では、開門を求める漁業者と、反対する営農者がそれぞれ国を相手に提訴。これまでに「開門」「非開門」の相反する司法判断がいずれも確定した。開門を強制しないよう国が漁業者に求めた請求異議訴訟の上告審判決で、最高裁が審理を高裁に差し戻したことで「ねじれ状態」は長期化する見通しとなっている。
 江藤農相は17日の閣議後の会見で、開門を求める漁業者と面会する考えを示し「厳しい意見もしっかり受け止め、何とか和解の域を探っていきたい」と述べており、その対応が注目される。

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