<レスリング>【2019年世界選手権・特集】第7日・出場選手の声(奥井眞生、志賀晃次郎、大津拓馬、荒木田進謙)

(2019年9月20日、カザフスタン・ヌルスルタン/取材=布施鋼治・松本一葉、撮影=保高幸子)


 ■男子フリースタイル74kg級・奥井眞生(自衛隊=4回戦でロシアの世界王者に敗れるも、敗者復活戦で望みをつなぐ)「後半、ちょっと気持ちばっかりになってしまった。去年の世界チャンピオンとやらせてもらい、自分がどれくらいの実力なのかが分かりました。世界はもっと上なのかな、と思っていたけど、もう少しで手が届きそう。それが手からこぼれ落ちた感じ。

 いつも通りを心がけている。会場の雰囲気とか(他の大会とは)全然違って、確かに緊張したところもあったけど、まあよかったんじゃないかなと思います。敗者復活戦では自分のやるべきことをやろうと思います」


 ■男子フリースタイル70㎏級・志賀晃次郎(拓大=3回戦でイランの選手にテクニカルフォール負け)「もうちょっといい勝負ができると思った。力の差が出て完敗という形になりました。力負けしてる部分が結構多かった。その部分が全然足りないと思いました。

 減量もうまくいき、うまく動けていた。別ブロックに強い選手が集まっていたので、メダルは取ろうと思っていた。満足はしてない。この敗北をしっかりと受け止め、足りないところを改善して次の大会に臨みたい」


 ■男子フリースタイル92㎏級・大津拓馬(山梨学院大=初出場ながら1勝をマーク)「(負けた3回戦では)前半は1点で抑えたけど、後半に入ってすぐ取り返しにいこうと思って攻めたところ、カウンターでポイントをとられた(リバースフルネルソンの体勢から崩され4失点)。攻めたあとの処理とか、攻め切れなかった部分を改善しないといけない。

 (初めてのシニアの世界選手権に出場したことについて)カザフスタンの選手と同じ時間帯にマットに上がって、声援がすごくてアウェー感を感じました。それでも自分のレスリングを集中してできたことは、よかったと思います。世界的には、自分の実力はまだまだ底辺レベル。(昨年の世界選手権の同じ階級で3位に入賞した松本篤史選手のように)攻めて攻めてというところを見習わないといけない」


 ■男子フリースタイル125㎏級・荒木田進謙(athletic camp LION=初戦でモルドバの選手に3度の場外逃避による警告失格)「誰よりも気持ちは強く持っていた。最初に点数を取られるところまでは自分の予想内だったんですけど、そこから1つも取り返すことができず、相手のミスを誘うつもりが、自分がどんどんミスしてしまった。技で取る力がないということを実感しました。

 (一時は出場すら危ぶまれた肉離れについて)現時点ではほぼ完治だと思っている。ただ、この1ヶ月くらい(けがのせいで)追い込めてなかった部分が試合に出たんじゃないかと思います」

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