<レスリング>【2019年世界選手権・特集】第7日・ファイナル進出選手の声(川井友香子、土性沙羅、乙黒拓斗)

(2019年9月20日、カザフスタン・ヌルスルタン/取材=布施鋼治・松本一葉、撮影=保高幸子)


 ■女子62㎏級3位・川井友香子(至学館大=姉が3年前に勝っている北朝鮮選手を破って銅メダル獲得、オリンピック出場内定)「負けて悔しい気持ちはあるけど、とりあえず最低限、代表になることができたのでうれしい。昨日の負けから、自分ひとりだったら絶対立ち直れなかった。お母さんと梨紗子が泣きながら『絶対諦めるな』と声をかけてくれたので、少し時間はかかったけど気持ちを切り換えることができました。

 (3位決定戦は攻め続けたことについて)後悔だけはしたくないと思って、どんなにきつくても苦しくてもやり切ろうという気持ちでやりました。梨紗子からは『いつもの通りやれば絶対大丈夫』と言われていました。本当に何年も前から、自分が高校生だった時から口にしていた目標を、今こうしてかなえることができて、本当にうれしいです。

 今回ダメだったところもあるので、東京ではふたりで金メダル取れるように練習を頑張ります。いつも自分が銅メダルだったり、銀メダルだったりするので、今度こそは2人でそろって金メダル取れるように頑張ります」


 ■女子68㎏級5位・土性沙羅(東新住建=3位決定戦でドイツの選手に敗北)「自分が弱かったんだと思います。攻め切る勇気が足りなかったので、しっかり取り切れなかった。最後の試合だったので攻めて取ろうと思ったけど、それでも攻め切れなかった結果がこれ(敗戦)だった。

 もう(手術をした)肩の調子は悪くないし、練習もできていた。気持ちは作ってきたけど、気持ちの弱さが出たのかもしれない。(優勝すれば、東京オリンピック出場が決まる12月の全日本選手権について)気持ちを切り換えるしかない。死にもの狂いで練習します。今の自分のポジションはかなり下の方なので、死ぬ気で1年やらないといけない。周りはもっともっと成長している。練習量とか気持ちの面で足りないものがたくさんあったと思うので、そこをあと3ヶ月で直していきます」


 ■男子フリースタイル男子65㎏級5位・乙黒拓斗(山梨学院大=3位決定戦で元ロシアのハンガリーの選手に敗北)「悔しいというか、納得のいかない結果になってしまった。きのう負けていたので、何としても取り戻そうという気持ちで臨んでいました。

 それなのに5位という情けない結果に終わってしまった。代表として失格だと思います。皆さんの期待に応えられるように、次は負けないように頑張ります」

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