<レスリング>世界選手権(カザフスタン)出場の男子グレコローマン・チームが帰国

グレコローマン史上初めて金2個を持って帰国した男子グレコローマン・チーム

 カザフスタン・ヌルスルタンで行われている2019年世界選手権に出場した男子グレコローマン・チームが9月20日、羽田空港着の日本航空で帰国した。

 60kg級で優勝し、オリンピック出場を決めた文田健一郎(ミキハウス)は「目標だった代表権獲得と優勝の二つとも達成できたので、ほぼ完璧かな、と思います。あとは東京オリンピックしか見なくていいので、東京オリンピックをしっかり見て、さらに進化を続けていきたいと思います」と、今後へ向けての抱負を口にした。

 非オリンピック階級の63kg級で金メダルを獲得し、67kg級で東京オリンピックを目指す太田忍(ALSOK)は「優勝できてよかったです。これからの67kg級は『0』からのスタートとなります。期間が短いですけども、僕しかできないことだと思っているので、挑戦していきたいです」と話した。

 同じくオリンピックでは実施されない階級だが、55kg級で日本男子グレコローマン最年少のメダリスト(銅)になった小川翔太(日体大)は「カデット とかジュニアの時も海外の試合出させてもらい、その時は1回戦負け。今回も正直、1回戦とか、そんなぐらいで負けるのかなと思っていました」とのこと。

 「3位でも天狗にならずに、(文田)健一郎先輩や(太田)忍先輩などに追いつけるように頑張っていきたいと思います。東京オリンピックはもう無理ですけど、その次のオリンピックに出られたらいいなと思います」との希望を口にした。

(取材・撮影=矢吹建夫)

メダル獲得選手。左から太田忍、文田健一郎、小川翔太

© 公益財団法人日本レスリング協会