<レスリング>【2019年世界選手権・特集】笹山秀雄・女子協会委員長の総括

(2019年9月21日、カザフスタン・ヌルスルタン/取材=布施鋼治)


国別対抗得点優勝の女子チーム

 ■笹山秀雄(自衛隊)女子強化委員長の総括「メダルは全部で5個取れ、国別対抗得点で優勝することもできました。伝統は守れたと思います。金メダルが一つだったことについては、そこまでは惨敗だとは思っていない。いい方向に考えると、今大会は東京オリンピックの前年度なので、いろいろやるべきことが増えたな、と。それを東京までにしっかり修正できれば、メダルの色を変えることもできる。そんなに心配はしていない。

 50㎏級は枠を取っていない。そこをしっかり対応していきたい。海外選手はすごく日本の選手を研究していると感じました。私たちもしっかり海外勢を研究して、次の大会に臨んでいきたい。今までやってきた練習はそのままやっていくけど、体力や気持ちだけで勝つことは難しい。今後は個人ごとに対応を練っていかないとならない。

 ナショナルチームで1時間半の練習をしっかりと今まで通りやり、その後、1時間くらい設けて、各階級に分かれて海外の選手の対応をやっていく。担当コーチをつけて、しっかりと強化していきたい。11月のワールドカップ(千葉・成田)は、今回(枠が)決まらなかった階級も含めて世界選手権の代表メンバーを考えています」

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