台風17号 22日 長崎県最接近

 

 大型で強い台風17号は沖縄から東シナ海を北上し、22日には九州に接近して対馬海峡付近から日本海へ進む見通し。長崎県には同日の夕方から夜遅くにかけ最接近する見込み。長崎地方気象台によると、県内は同日昼前から23日未明にかけて風速25メートル以上の暴風域に入ると予想されている。同気象台は暴風やうねりを伴った高波、土砂災害、河川の氾濫などに警戒を呼び掛けている。
 県は21日、災害警戒本部を設置。同日午後4時、対馬市は市全域に避難準備情報を発令した。
 同気象台によると、22日にかけて雷を伴った激しい雨が降る恐れがあり、22日午後6時までの24時間降水量は壱岐・対馬、五島で250ミリ、南部と北部で120ミリに達する可能性がある。22日に予想される海上の最大風速は壱岐・対馬、五島で30メートル。波の高さは五島で最大9メートル。
 台風の影響で、九州商船は21日、県本土と離島を結ぶほとんどの便を欠航した。
 22日は海の便では九州商船と五島産業汽船、島原港と熊本港を結ぶ九商フェリーなどが全便欠航する。空の便ではオリエンタルエアブリッジ(ORC)が県内発着の全ての便を欠航。日本航空(JAL)と全日空(ANA)も長崎-羽田など計21便の欠航を決めるなど影響が出ている(21日午後6時現在)。

© 株式会社長崎新聞社