祇園・観光客の迷惑行為、スマホにプッシュでマナー向上なるか

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花見小路通で観光客にステッカーを配る学生や舞妓たち(2019年5月、京都市東山区)

 観光客のマナーが問題となっている京都市東山区祇園町南側の花見小路通周辺で、スマートフォンへのプッシュ通知などを使った大規模なマナー周知の事業が9月30日~12月8日の70日間に実施される。事業の効果を検証するため、監視カメラで対策の前後のマナー違反件数を比較するほか、4カ所に設けたWi―Fi(ワイファイ)センサーで、来訪者数や滞在時間の実態把握を進める。

 事業は市が国土交通省近畿運輸局と観光庁の事業を活用して行う。祇園町南側ではお茶屋や芸舞妓への迷惑行為が問題となり、地元の祇園町南側地区協議会が対策を要望していた。

 観光客らが同地区に近づくとスマホ画面に自動的に表示されるプッシュ通知では、芸舞妓に無断での写真撮影や通りいっぱいに広がった歩行、町家にある犬矢来への腰掛け、私有地への侵入をやめるように呼び掛ける。

 通知が届くのは、市内の宿泊施設で無料で貸し出しているスマホや、訪日外国人向け地図アプリなどを取り込んでいる端末。無料貸し出しスマホは5750台あり、70日間で推計約4万台に通知できるという。

 このほか、英語や中国語を話せる巡視員が9月30日~11月24日の平日に各日4人が巡回し、迷惑行為をする人を注意する。

 検証のため、四条通に近い花見小路通に設置した監視カメラで、マナー違反の件数を事業前と事業中に1日~数日ずつ計測する。地元住民や観光客へのアンケートも事業の前後に取る。市観光MICE推進室は「マナー違反の解消に何が効果的なのかを把握したい」としている。